歳末の訃報
昨日、店を閉めて勘定などをしていたところ妻が「Tさん亡くならーたんやな。」とS夕刊を持ってきて言いました。確かに年齢は亡父と同じですから体にいくつか不調はあったようですが、あまりにも急な話しでビックリしました。
Tさんは亡父と国民学校・旧制虎姫中学(現・虎姫高校)で同級生の自転車屋さんです。3年前の夏、父が亡くなった日、どこからか、話しを聞きつけたTさんは私どもの店の前まで来られたそうです。ちょうど5時過ぎ。うちは普段は6時まであけています。(実際その日も最後まで開けていました)逆に向かいの父の実家に当たるKはいつも通りの5時閉店でシャッターが降りていました。Tさんは変な話し、安心?(伯父に悪いんですけどね)して帰られたというほど、父と懇意にしていただいていました。
本日、お通夜に行ってきました。喪主の長男さんは、しっかり挨拶できるようにと原稿を用意して挨拶されましたが、途中、こみあげてきて何度も詰まられました。私も涙が出てきました。(本当に弱い涙腺です)
Tさんは今は少なくなった自転車屋さんです。息子さんの挨拶の中にもありましたが、私が子供の頃は、長浜各地の自転車屋さんがサイクリング協会を作られ、よく、サイクリングの催しをされました。自転車で近江高山へ行き、お寺で泊まることもされた事があります。のちに名越にサイクリングターミナルができたのは、そういった人達の活動が影響したのかもしれません。
松男さんが今日のブログに書かれていますように、長浜市も夏休みが1週間短くなり、寒冷地のように2学期が早く始まるようになります。思い出しましたが、私が小学校へ入学時は夏休み開始はは7月25日でした。3年か4年の時に今の21日からになったと思います。
夏休みに大人たちが子供のために何か青少年育成事業。青年会議所のような団体がやられるのは多いのですが、自分たちの仕事を通じた活動は少なくなってきているように思います。そういった意味でTさんは地道で目立たないけれど当時の子供である私達には素晴らしいものを残されていた気がします。ある意味、非常に尊いことだと思います。息子さんが先生をされたのは、そういうことがあったのかもしれませんね。
最後にTさんのご冥福をお祈りいたします。Tさん明日の葬式のあと親父や先に逝ったお友達とあの世で一緒に酒を飲んでください。