ドイツパン
師走に入り、忠臣蔵の話しが聞かれる頃となりました。以前にも申し上げましたが、歌舞伎界ではお客様の入りが悪くなったり、ネタに困ったりすると忠臣蔵を行うとなぜか人気が上がるといわれます。それだけ、忠臣蔵は国民に浸透しているのでしょうね。この話しは主君のかたきを皆で打つという美談ですが、よく考えたら集団での殺人リンチですね。
ということで私もネタに困ればパンの話しということで今日は当社のドイツパンのお話し。
ドイツパンと言ってもドイツでよく食されているライ麦の黒パンやシトーレンやクーヘン(英語ではケーキつまりお菓子のことです。)ではありません。当社の究(きわみ)食パンの生地を大きなコッペ上に成型、切れ目を入れて焼いたものです。よく似た物に山崎製パンのビックロシアがありますね。
前社長が長浜で初めて本格的なフランスパンの店を始めた頃にフランスパンに対してドイツパンのような形でパンを作り、ドイツパンと名づけました。最近、長浜が観光化されて大阪などのお客様に誤解されることもありますので名前を変えようとしたのですがいい名前が思い浮かびません。先述の山崎パンのビックロシアの例もありますし、そのままにしております。
何も飾りのないパンですのでそんなに売れません。以前、販売中止にしようと思ったのですが、お客様の中には菓子パンなどではなく、パンらしいパンが好きな方がおられます。そんな方はフランスパンのバゲットかこのドイツパンを指名されますので毎日、ほんの少しですが焼いております。普通、コッペパンや味付けパンは菓子パンのように甘い生地を使うのですが、これは食パンですので好きな方は毎日食べても飽きが来ないそうです。
こういう素朴なパンもまた美味しいものですので、どうぞよろしくお願い致します。今日はパンの話しでした。