民族分裂行動?

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今朝(8日)もテレビや新聞では中国の新彊ウイグル自治区の区都ウルムチで発生した暴動を報道していました。在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」は死者は840人に達し、千人以上が負傷したと報じています。


中国政府は今回の暴動を「民族分裂行動」と位置づけて徹底的に鎮圧するようです。これは昨年のチベットの暴動を踏まえて、国内の各民族を連動させない狙いがあるのではないかと思います。はたしてこれは「民族分裂運動」でしょうか。


漢民族は中国の人口のおよそ九割を占め、世界最大の人口を誇る民族です。この頂点に立つ人物は中国共産党胡錦濤主席です。


さて、新彊ウイグル自治区は古来よりイスラム教徒のトルコ系ウイグル族の居住地であったものです。しかし、近年(1945年)中国共産党が進行(侵略)し以来中国の領土とされたものです。それ以降漢民族を多数移住させ同化を図ろうとしたものです。かつては自治区人口の5%に過ぎなかった漢民族がいまや50%近くを占めるようになりました。先住のウイグル族は近年、言語・文化・宗教等に圧迫を受けているのです。従って今日もウイグル族の漢族に対する抵抗運動は続いています。


一方、新疆ウイグル自治区には石油・天然ガスの地下資源が豊富に埋蔵されているといわれています。私が旅行したときも広大なタクラマカン砂漠の各地で石油採掘をしていました。そして風力発電基地としても有名です。ウルムチからトルファンへ移動中何千機という風力発電機が稼動している所を通りました。従ってこの土地は中国政府としては決して手放せないエネルギー資源(基地)なのです。


この地区に限らず、漢民族と他民族の摩擦の最大の原因は民族差別から来る貧富の差にあるようです。中国の経済発展に伴う公平な富の分配がなされていないのです。ですからチベットの暴動もウルムチの暴動も彼らのレジスタンス運動だと思います。この問題解決をしない限り今後も各地での暴動は止むことが無いと思います。この問題は都市部と農村部に住む同じ漢民族の間にもあるようです。


このままではやがて漢民族のなかにも今以上に一党独裁による腐敗した政府に対する反発が起こり、国家挙げての中国政府へのレジスタンス運動が起こらないとも限りません。(予想します)


中国政府は少しずる民主化に向けての努力をする時だと思います。そしてアメリカのように合衆国制にするのが望ましいのではないかと私は勝手に思っています。


今日昼のニュースでは、イタリアサミットに参加している中国の胡錦濤主席は国内情勢を踏まえて帰国したと述べていました。重大な局面になっているのでしょうか。犠牲者がこれ以上出ないことを望みたいと思います。

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脇阪宏一
真宗大谷派
西蓮寺住職
38年の教職生活を基に、市議会議員2期務めさせていただきました。
現在住職の傍ら健全な青少年の育成を願って、"明るく・楽しく・元気よく"をモットーに、スポーツ少年団バレーボールチーム「長浜パンサーズ」の指導をスタッフと共にしています。
練習会場は長浜小学校体育館で週2回(土・日午前中)です。
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