敗れたり「日本外交」
今朝(15日)の産経新聞を見ていると見出しの文字が飛び込んできました。
内容は先の米政府の北朝鮮テロ支援国家指定解除に係わってです。
少し紹介させていただきます。
“・・・。日本は指定解除に反対してきたのだから、これは「日本外交の敗北」ということになる。・・・・。日本の拉致問題に配慮して、指定解除はしないと踏んでいたのだとすれば、その「甘さ」は国際社会における日本政治の「軽さ」に直結する。ここに至るまで、日本は国内政局に追われて、それどころではないと言うのが実態だった。・・・”
確かに今日の日本の政治はコップの中の小さな嵐(政局)に奔走し、世界の中において日本の姿をどのように形成しようとしているのかがまったく見えません。しかもこの間に失ったものがどれほど大きいか与野党の皆さんは解っているのでしょうか。
私は何時も日本外交の貧弱さを感じてなりません。この問題は総て国政を預かる与野党の責任だと思います。
明治政府は国家の人材を育てるために国費等で欧米の大学に優秀な若者を留学させました。彼らの多くは卒業後外交官や大使・公使となり国家のために心血を注ぎます。小村寿太郎や金子堅太郎がその代表であり、彼らがいなければ今日の日本はこれほどの国家にはなっていなかったでしょう。
今日本にとって重要なことは、人材の育成と世界の情報を収集(諜報)する仕組みを確立することだと思います。
とにもかくにも教育こそが日本を救うすべてだと私は考えています。そして第二の小村寿太郎や金子堅太郎を育てることだと思います。