午後のお昼寝 【日本睡眠環境学会報告】

テーマ:眠りのお話
最近子どもの夜更かしが問題になっている。文部科学省は「早寝・早起き・朝ごはん」を訴えているが、まさにその通りだ。

睡眠環境学会では幼稚園と保育園での活動量と睡眠状態についての調査が報告されていた。
園においてどのような活動を行っているか、それと睡眠状態がどう変わってくるのかということである。

ここで問題にされていたのが、保育園で行われているお昼寝である。お昼寝は午後2時ごろからピークが来る眠気対策+脳の育成に必要なレム睡眠を補うものとして有効であるとおもわれているのだが、一方で、2時間におよぶ昼寝が、結果的に午後10時以降も活動量の多い子どもたちが増えているということである。

短絡的に結論を出すことができないのだが、お昼寝の長さを調節するのが必要なのではないかと思われる。

1日のリズムの中で午後2~4時は、午前2~4時に次いで強い眠気がおとずれる。その意味で、最近は見られなくなりつつあるが、イタリア・スペインなどのシェスタは睡眠生理に非常にかなったものなのだが、その一方で、これらの国の生産性が高くなかったことも事実である。だからといってラテン民族は・・・というわけではないが、お昼寝の効用をどう考えるかは大切であろう。

一般的には15分程度の軽い昼寝を推奨したい。

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