除塵機でホコリを取り除く

テーマ:羽毛ふとんのお話
羽毛布団のようなものは既製品を仕入れて売る、というのが定説だった時代に、自前で作ろうと思ったのは20年ぐらい前かな。それで、キカイを入れて、仕立て直しも出来るようになって

R&R


それでも、実際には仕入れて売っているのが90%だった。

6年前に、本格的に羽毛を洗浄するキカイを入れたんだけど、きれいに洗うと今度はホコリが気になりだした。もちろん、洗浄乾燥する際にゴミは取り除かれるようにはなっているのだけど、実際には結構残っている。

外国の映画なんかで、枕が破れて中の羽根が飛び出すシーンを見たことがあると思う。向こうは羽毛文化が長いから、少々の吹き出しは気にしないのだけど、日本はそうはいかない。加えて、昨今はハウスダストを気にされるお客様が増えたので余計だ。ホコリは少ない方が良い。

そこで、計量器が壊れていた羽毛充填機を入れ替える時に、またしても大枚はたいて羽毛の除塵機、つまりホコリ取りの装置を導入した。

羽毛除塵機1


これの中身は

羽毛除塵機ドラム


こんな風に小さな穴の開いたドラムが入っている。このドラムの中に羽毛を入れて、回転させながら空気を吸い出すと、羽毛のファイバーと呼ばれる小さなホコリが飛び出てくるという仕掛けだ。窓から見ていると、面白いようにゴミが出てくるのもあるし、それほど出てこないのもある。もちろん良い羽毛にはゴミが少ないのだ。

通常はこのゴミ取りを10分間行う。最初は5~6分ぐらいでしていたのだけど、やはりゴミは取れるだけ取っておいた方が良い、と思って10分にした。ホコリの多そうな羽毛だと15分行うこともある。

実際は、充填機にサイクロンという仕組みが付いていて、最後の充填時にもゴミを取り除くような仕組みになっている。

サイクロン全体


もちろん、こんなことを行わなくても日本でもレベルの高い羽毛の洗浄と仕立て換えをしているので、十分といえば十分なのだけど、自分の気持ちが納得できないんだね。

チラシなどに「トリプル除塵」と謳っているしくみは
1.乾燥工程での除塵
2.羽毛除塵機による除塵
3.サイクロン充填機による除塵
ということである。100%とはいわないが、かなりなレベルでホコリ取りを行えていると思う。

プロだからこそ、安直な妥協はできない。




コメント

  1. 2012/06/29 11:52
    最近、『プロ』っていう言葉に敏感です!!!

    母をデイサービスに連れて行った時
    私たち家族でも、ヘトヘトの介護を
    『私たちはプロですから!任せておいて!』と
    言われた、そのプロ意識の高さに脱帽でした。
    家では寝てばかりだった母も
    喜んで帰って来ました。

    眠りのプロショップサワダの商売も
    プロにこだわった商売をされていますね。

    当ギャラリーのプロとしての
    こだわり、発揮どころがイマイチわからず
    悩み中…です(^_^;)

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