湖北のビジョンって?

テーマ:まちづくり
前の合併のときも、今度も 多くの人が「地域のビジョンが必要」だといいます。「地域のビジョンを皆で語り合わなければならない」とも

というわりに、そのビジョンの具体的な話について語られたことがないように思います。市長からも、議員からも。

ということで昔話をしてみることにします。

1992年、青年会議所で湖北2001ビジョン委員会の担当副理事長をしました。当時青年会議所は広域まちづくり構想として「湖北連邦構想」を提案、そのビジョンを作るために設けられた委員会です。委員長や委員のメンバーと1年間いろんな議論を踏まえて、その時に提示した湖北のビジョンは
「世界でもっとも人間らしく生きることのできる地域をめざす」というものでした。

湖北にある資源は
「古代から連綿と続く歴史と文化」 「人の生活にとけこんだ自然」 「暖かく、進取の気性に富んだ人」
といえましょう。

ここから「人間らしく生きる」とは
「いろいろな文化を楽しみ、学ぶこと」「自然と共生すること」「一人一人がボランティアやなどを通して活き活きとした人生を送ること」ではないか、そういう意味で、「人間らしく生きることができる指数」みたいなものがあるとしたら、湖北は世界でもトップをめざせるのではないか、という考え方からでした。

当時バブルが崩壊の最中。お金という価値判断から、心の充実へとシフトすると考え、地方分権や環境問題を含めた将来像ということで、提案しました。

16年前、当時作ったまちづくりコンセプトとアクションプログラムの中には荒唐無稽な部分もあるのですが、本質的な狙いの部分は、今なお十分通用するものであると自負しています。

さて今年、長浜みらいまちづくり戦略会議・事業委員会では、中心市街地・まちなかのコンセプトづくりを行ってきました。
その「浜粋」というコンセプトキーワードを来る11月30日に「リノベーション会議2008」という場で提案し、議論していきたいと思います。「浜粋」の考え方については「長浜力研究所」のホームページからどうぞ

11月30日(日) 13:00~18:00(交流会は18:30~20:00)
場所は
大通寺大広間 (講演・プレゼンテーション・パネルディスカッション) 13:00~15:30
市街地4会場(分科会 黒壁美術館・文泉堂・まちづくり役場・曳山博物館) 16:00~18:00
参加費は無料です
ぜひご参加ください。こちらもご参照ください

主催:長浜みらいまちづくり戦略会議
【連絡先】まちづくり役場
〒526-0059 滋賀県長浜市元浜町6-12
Tel:0749-65-3339
Fax:0749-65-3338
Email:machiyaku@mx.biwa.ne.jp

コメント

  1. 2008/11/21 19:40
    恐れながら私、3月議会において「1市6町の合併に向けて湖北の住民が議論を尽くして夢や希望と連帯意識を持てるビジョンの設定が重要でないか」と質問しました。
    よろしければ私のリンク集{長浜市議会」を見てください。
    私はその中で一例として「琵琶湖の源流を守る」ということを挙げました。
    市長は皆の知恵を出して明確なものを作りたいと解答していました。
    本気度は解りませんが?
  2. 2008/11/21 20:13
    1997年に設立された北近江浪漫交流圏委員会の委員をされていた余呉町の横山さんが当時「水源郷構想」を語っておられて、印象に残っています。

    市街地のビジョンづくりに取り組みましたが、抽象的+哲学的な議論を踏まえた上で、直感的に判りやすいものを作らなければならないので、なかなかやっかいです。

    戦略を語る「テーマ」と、戦術を提示する「アクションプログラム」を整理して考えることが大切でしょうね。

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