羽毛布団の通信簿

テーマ:羽毛ふとんのお話
5月、もはや冬の布団では暑いということから、羽毛布団のリフォームのお客様が増えてきた。

「羽毛布団って仕立て直しできるんですか?」というお客様がかなりいらっしゃる。キカイを導入して羽毛布団のリフォーム(仕立て直し)を始めてからもう20年近くたつのだけど、まだまだPR不足ということなのか・・・

最初に導入したキカイはスチームで洗浄するタイプだったが、もちろん十分ではない。そこで5年前にドイツから中古だったが、名門Lorch社の羽毛洗浄機を導入した。おそらく、国内でも一番しっかり洗うことができるキカイだと思う。

羽毛洗浄機

2年前には、さらに羽毛の除塵機と充填機を一新した。充填機はサイクロンという除塵機能を持っており、羽毛の直洗い+3段階でホコリを取るというのが私どもの最大の特徴。通常の工場では、作業効率が優先されるので、ここまではやらない。自社で設備を持っているからできるゼイタクといえるだろう。

羽毛除塵充填機

羽毛の中でも未成熟ダウンやスモールフェザー、ネックフェザーなどは使用しているうちに、壊れていきダウンファイバーというゴミになる。

ポーランドダウン
未成熟ダウンダウンファイバー

ダウンも上のような大きいしっかりしたものなら壊れにくい、汚れや汗がついて小さく固まるだけであるが、左下のような未成熟ダウンは、羽枝の繋がりが弱いので右のようなダウンファイバー(ゴミ)になる。中国産のダックダウン(アヒル)は生後8週間程度のものがほとんどで、コストは安いが成熟に至らないダウンが多い。

つまり、長年使っていると羽毛布団の中身は少なからずゴミが多くなり、弱った生地や縫い目から吹き出すこととなる。そこで、羽毛を取り出して洗浄し、ゴミを取り、足し羽毛をして新しい側へ吹き込むというリフォーム(仕立て直し)が必要になってくるのだ。通常は10年に1度が目安である。

実際に羽毛の洗浄・除塵を行うと、その羽毛の素性の良さがはっきりする。一昨日リフォームを行った羽毛布団は11年ほど前にご購入いただいたカウフマン社の羽毛だったが、さすがにホコリも非常に少なく、羽毛リフレッシュ後は元の重量の93%・・・つまり7%しか減らない。昨日のは、東京のお客様でポーランドハンドピックだったが、これも10%程度で優秀。

10%程度というのはかなり優秀で、通常は15~20%ぐらい減る。ゴミが多いと30%減るものもある。
リフォームが羽毛の通信簿といわれるゆえんなのだ。

30年使っていただくとして、10年で1回とすると2回はリフォームに耐えうる羽毛が必要だ。
私の店もかつては安い羽毛を販売していたこともあった。「お宅で買ったのだから」とお持ちいただくと少し胸が痛む。
もちろんどんな羽毛でも1回はリフォーム可能なのだが、2回以上となると、元気のある良い羽毛が要求される。
そのための基準として、日常使用ではかさ高16.5cm以上をおすすめしている次第である。

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