毛布はひとくくりにしてほしくない

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
先日もテレビで、睡眠の専門の先生が「毛布は上にかけるか、コットンのカバーをかけて使いなさい」
理由は「下に掛けるとちくちくして、それが眠りを妨げる」のだそうだ。

この場合は、おそらく毛刈りのウール毛布のことなのだろうが、今日ではあまりお目にかかることが少ない。確かに毛刈りのウール毛布なら、昔同様ガーゼの毛布カバーをした方が良いかもしれない。

改めて毛布の機能はどこにあるのかを考えると、最も重要なのは「保温性を向上させる」ということだろう。つまり暖かいということが毛布を使う理由になる。
そこで、この毛布を上に使うか、下に使うかだが、上に使うのであれば毛布でなくても良い。肌掛布団でも同様の役割を果たす。下に(肌に)使うのは、基本的には毛布の持つ保温性に加え、毛布は肌ふとんより接触温感が高いからなのだが、素材によって性格は大きく異なる。

世の中にある毛布の種類と、私なりの評価をしてみると

ポリエステル系(フリース・マイクロファイバー) 汗をかかない人ならまぁ良いが、子どもには絶対使用不可。静電気が起きやすい。
アクリル系(二重マイヤー、一重ニューマイヤー) 保温力はあるけど、吸湿性は低い。汗をかく人にはおすすめできない。静電気が起きやすい。
綿 (起毛系、マイヤー系、シール系) 吸湿性は良いが、保温性が良くない。子ども向け。
アクリル・綿混(起毛系) 吸湿性と保温性のバランス良し。軽量でそこそこおすすめ。ただし毛玉が出やすい
シルク(起毛系・シール/マイヤー系) 起毛系がベストだが、ホコリが出やすい。シール系は滑りやすい。
ウール(起毛系) 通常のウールはチクチクしやすい。 グレードが高いキャメル・カシミヤは理想的。
ウール(マイヤー・シール織) 吸湿性と保温性のバランスが非常に良。寒がりの方にはおすすめ。

カシミヤ毛布


自分でいろいろ使った限りでは、カシミヤがベスト。保温性が高く、吸放湿性も非常に良い。なによりソフトで柔らかいので、肌に使用した場合の官能評価は最も高いといえる。
ただ、起毛系の弱点なのだが、細い上質な繊維を使ったものほど毛玉が出やすい。現在使っているのはイタリア・マラゾット社のもので、正直最初は結構毛玉が出てびっくりした・・・が、この気持ちの良さは毛玉をがまんしても十分すぎるぐらいで、手放せない。 国産だと、毛玉は少ない反面、その分少し硬くなるものが多いが、ニットのカシミヤ毛布はその点おすすめ。

カシミヤを除けば、接触温感と吸放湿性、耐久性を含めると毛足のあるマイヤー・シール織系のウォッシャブルウールの毛布が最もベストだろう。


コメント

  1. 2015/02/24 23:40
    古いやつを粗大ごみに出す時はひとくくりにさせて下せえ(笑)
    2015/02/26 10:11
    ちっ!それならしょうがねぇなぁ(笑)

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