ダイソンとレイコップとアレルギー

テーマ:ベッドとマットレス、敷ふとんのお話
ダイソンのふとんクリーニングのCMは、完全にレイコップとの違いを表している。

わざわざするほどでもなく、こんなことは、はじめから解っていたことなのだけど、いかにヒトはメディアに踊らされるかという典型だろうね。200万台も売れたって言うから。

別にダイソンでなかっても、通常の掃除機に布団掃除用のブラシを付けて「こまめに」掃除をすれば、レイコップの倍はダストを取るだろう。吸込仕事率だけで判断するのは問題があるかもしれないが、通常の掃除機は500~600W
レイコップはHPにも表示がなくて、取扱説明書には65.1Wとあった。単純比較はできないが8~9倍違う。

もっと重要なことがあって、本当にダスト対策をちゃんとするなら、布団だけでなく部屋の隅々にいたるまで、空調のフィルターその他もろもろを含めて、きちんとこまめに掃除する必要がある。普段の掃除をズボラして、布団だけ一生懸命しても、どうなのだろうねぇ?

突き詰めていうと、ヒトは生活空間でダニやダストなどと共存してきたので、あまり目くじらをたてすぎるのもどうかと思うのだ。ダニのない状態ならアレルギーは起きないのかというと、そうでもないらしい。すでに2002年にアメリカの医学誌に、ダニ抑制寝具とそうでない寝具とでは、アレルギー・アトピー発生率になんら変化がない、という研究結果が出されている。もちろん、発生してしまえば、アレルゲンの元は出来る限り断つ必要があるが。

アレルギー対策なのか、お子さん用の布団というと、現在ほとんどがポリエステルわたの布団だ。普通にホームセンターや量販店にいってもそれしか売っていない。が、子どもの眠りにとって一番重要なのは、吸放湿性である。3歳ぐらいの子だと、基礎代謝量は大人の3倍。子どもは、一生懸命汗をかいて、ぐっすり眠って、成長ホルモン出して大きくなるのだ。汗の吸湿発散が悪いと、睡眠の質が低下し、成長ホルモンの分泌も悪くなる。
ダニを防ぐといって、ポリエステルの高密度織の掛けカバー(代表例はミクロガードだ)は吸湿力ゼロに近いので、蒸れ感が半端でない。これを堂々と西川が販売しているので、日本の寝具メーカーの現場力が知れる一例だ。(メーカー、この場合は帝人のいうままにPRしているだけ)

なので、私の店でお子さんにおすすめするベストはウールのふとん。掛ふとんだと羽毛布団でも良い。こまめに干せるのだったら、木綿わたでも良い。ウールにしても、羽毛にしても、品質が悪いとこれまたゴミの塊なので、だからちゃんと品質が良い物を選ばないといけないのである。

もちろん、一旦アレルギーが出た場合は、リヨセルわたなど、吸湿性とホコリの少なさをバランスできる素材を選ぶ必要があることはいうでもない。

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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

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