元旦にまちづくり論議

テーマ:まちづくり
あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

さて、元旦の朝。大通寺へお参りに行きますと、ご本堂がシャットアウト。上がれませんがな。
50年近くお参りしていますが、始めてかなぁ。残念。大通寺さん、しっかりしてや。

さて、今11時前。BBCの滋賀経済Nowではまちづくり番組で長浜まちづくり会社の吉井さんが熱弁中。

で、考えた。長浜中心部のまちづくりってなんだろうと。
出世まつり、きもの園遊会、アートインナガハマ、3つの大河ドラマ博覧会、そして黒壁。この30年の取組は概ね成功だったといえるだろう。これが30年続く保証はない。これまでの結果に対して、国内から高い評価をいただいてはいるが、商店街も黒壁も瀬戸際にあることは間違いない。

1980年半ばから全国的に進んだ、大型店の郊外への大規模出店。商業の中心は市街地から郊外へ、商店街から大型モールへ移っていった。それに対し、地域の「お買場」としての長浜は黒壁+大河ドラマ博覧会によって交流人口を増やし、まちづくりの先進事例といわれる。

しかしながら、現在商店街が抱えるこれから10年の最大の課題は後継者問題である。確かに空き店舗は少ない。いくらにぎわいがあっても、空き店舗が少なくても、町衆が育っていかなければ、曳山祭の継続もおぼつかない。これが長浜の現状でもある。

どうするのか? 前から言い続けていることでもあるけど

まちづくりの目標を、商店街のミッションを「長浜曳山祭の継承」にすることだという共通の認識を持ちたい。
それが長浜のアイデンティティを守る、保つことにつながるのだと。
必要なのは、未来を担う町衆としての人材と、祭を支えることのできる経済力である。

具体的には?
まず、このミッションを共有化すること
次に、伝統的に続く家業のリノベーション
そして、新しい家業の受け入れ

曳山祭は イエ・ミセ・マチが連携する極致のようなものだ。それを継承していくためにも。子どもが誇りを継承していく家業を作り出すことが商店街の役割であり、新しい家業(町衆として期待される起業者)を受け入れ育成するのがまちづくり会社の役割といえるのではないか。

極論をいえば、目標が実現できるのであれば、黒壁の存続はどうでもいいことかもしれない。が、今現在は、黒壁抜きにしてまちなかを語れないのも事実だ。

上記の番組で滋賀銀行の大道頭取が最後に「住んでいる人が住みやすいまちづくりを」とおっしゃっておられたが、「住みごたえのあるまちづくり」を長浜はやってみたいものである。



コメント

  1. 大万
    2014/01/03 11:31
    広域長浜市における曳山祭、中心市街地の「商店街」の存在意義とは何でしょうか?
    2014/01/03 12:22
    大万さん
    ヨーロッパの都市を訪れると毎回痛感するのは都市の中心性がちゃんと残っているということですね。教会もしくは市庁舎とその前の広場が地域の中心となっています。

    その意味で広域-米原も含めた湖北-の中心性という役割を持つのが長浜の中心市街地。その中心性を文化で支えるのが曳山祭といえるでしょう。

    残念ながらかつてのような商業面での中心性は失われています、加えて大通寺が持っていた宗教的中心性も薄れてきました。ですから、それに代わるものが都市文化ではないかと考えています。その意味で「商店街」の存在意義を問われるとちょっとつらいとこもありますが、文化を支える経済的基盤を持つこと、ハレのコミュニティ空間として地域の中心性を保っていく必要なのではないかと考えています。

    観光面で言えば「黒壁」に代表される中心市街地が、多くの人を集める入り口とすれば、今年官兵衛博を行う木之本は奥座敷。奥の院が菅浦 こんな感じですかね。

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