コトを売ること、モノを捨て去ること
テーマ:眠るための道具・寝具のお話
2013/10/30 01:46
「ふとん」屋でなく、「眠り」屋になろう! と言い出して10年ほどになる。
「眠り屋」というコンセプトそのものは20年ぐらい前から業界にあったのだが、実際に睡眠科学とその解決方法としての寝具の提案をどのように結びつけるかは解決法が厄介な問題であった。30年ほど前には、すでに睡眠時の理想的な寝床内は温度33℃湿度50%ということが学会で発表され、西川産業はその温湿度を実現するための寝具シリーズを作っていたが、ふりかえってみると随分と幼稚なレベルであったと思える。
30年たった現在、多くの人がレム睡眠やノンレム睡眠という言葉や眠りの情報を得るようになったにもかかわらず、寝具業界自体はあまり進歩しているようには思えない。羽毛が高騰したこの秋のシーズンに、羽毛布団の生地をポリエステル混に変えるということを各社がこぞって行った。ポリエステル混の生地を使うと通気度が大幅に下がるので、蒸れやすく寝床内温湿度の調節が難しくなるからで、睡眠のことを考えた場合は避けるべきなのだ。
私の店がとことんオリジナル化を進めたのは、差別化ということもあるのだが、かように既存のメーカーが作る寝具ではどうにも対応できない状態であったからでもある。
いろいろと試行錯誤をしたり、ノウハウの積み上げで現在ではある程度の解決法を提案できるようになったように思う。といっても、ゴールは遠い。
先月の売場改装の1つの目的に「眠り屋」、つまり睡眠を提供することに徹底しようということがあった。今まで捨てきれなかった「ふとん屋」の商品に「こたつふとん」と「ざぶとん」がある。昔からふとん屋の品揃えには欠かせないものだが、快適な睡眠の提供ということにはあまり関係ない。長年扱っているからなかなか捨てきれないのだが、今回こたつふとんは取り扱い中止、ざぶとんも消極的対応とした。
素直に考えれば、「当たり前じゃない」といわれるのだが、昔からあるものはなかなか捨てきれない。
時代は捨てるものをはっきりさせないといけないにもかかわらず。
「眠り屋」というコンセプトそのものは20年ぐらい前から業界にあったのだが、実際に睡眠科学とその解決方法としての寝具の提案をどのように結びつけるかは解決法が厄介な問題であった。30年ほど前には、すでに睡眠時の理想的な寝床内は温度33℃湿度50%ということが学会で発表され、西川産業はその温湿度を実現するための寝具シリーズを作っていたが、ふりかえってみると随分と幼稚なレベルであったと思える。
30年たった現在、多くの人がレム睡眠やノンレム睡眠という言葉や眠りの情報を得るようになったにもかかわらず、寝具業界自体はあまり進歩しているようには思えない。羽毛が高騰したこの秋のシーズンに、羽毛布団の生地をポリエステル混に変えるということを各社がこぞって行った。ポリエステル混の生地を使うと通気度が大幅に下がるので、蒸れやすく寝床内温湿度の調節が難しくなるからで、睡眠のことを考えた場合は避けるべきなのだ。
私の店がとことんオリジナル化を進めたのは、差別化ということもあるのだが、かように既存のメーカーが作る寝具ではどうにも対応できない状態であったからでもある。
いろいろと試行錯誤をしたり、ノウハウの積み上げで現在ではある程度の解決法を提案できるようになったように思う。といっても、ゴールは遠い。
先月の売場改装の1つの目的に「眠り屋」、つまり睡眠を提供することに徹底しようということがあった。今まで捨てきれなかった「ふとん屋」の商品に「こたつふとん」と「ざぶとん」がある。昔からふとん屋の品揃えには欠かせないものだが、快適な睡眠の提供ということにはあまり関係ない。長年扱っているからなかなか捨てきれないのだが、今回こたつふとんは取り扱い中止、ざぶとんも消極的対応とした。
素直に考えれば、「当たり前じゃない」といわれるのだが、昔からあるものはなかなか捨てきれない。
時代は捨てるものをはっきりさせないといけないにもかかわらず。