本末転倒のプロ野球
プロ野球セリーグは巨人が独走。かなり離れて中日が2位。そして恐ろしく離れて3位をヤクルト、阪神、広島が争っています。最下位はこれまたかなり離れて逆ダントツの横浜です。
パリーグは日本ハムが1位。優勝の可能性を残してソフトバンクが2位。それに3位が楽天。4位は苦しくなった昨年日本1の西武であります。
2年前から両リーグとも年間優勝は決めるものの3位以上(Aクラス)でクライマックスシリーズ(CS)を始めました。先ず2位と3位で2勝先勝の第1ステージを行い勝者が優勝チーム(1位)と3勝先勝の第2ステージ(1位は1勝のアドバンテージあり)で勝者が日本シリーズ出場権を勝ちとります。試合は全て上位チームのホームグランドで行われます。
これの良さは3位にも可能性があるため、今年のように離されてしまった阪神なども消化試合にならず、結構盛り上がると言うことです。現に新聞も優勝争いより、3位争いの方に重きを置いています。
しかし、これでは何のためのペナントレースなんでしょうか?それにセリーグの3位は5つくらい借金(つまり負け越し)がある状態。これで、ひょっとしたら日本1の可能性。おかしなもんです。本末転倒です。
メジャーリーグはア・リーグ、ナ・リーグとも3地区のため、2位の最高勝率のチームがワイルドカードとしてプレーオフに出ますがこれでもワイルドカードのチームに対しては何かディスアドバンテージを与えようというふうになっています。
日本もせめて1位と2位にしておくか、3位でも6ゲーム差以内にするとか。1位と2位で最後に3ゲーム差がつくまでにするとか(こうすれば優勝が決まったあとの消化試合はなくなります)。もう少しペナントレースの価値を上げないと今は消化試合が少なくなっていい面が出ているようでもやがて衰退していくと思います。
ちなみに1974年(昭和49年)、あの長嶋が引退した年はまれに見る大混戦で優勝した中日から最下位広島まで6・5ゲーム差でした。これくらい接近しているのなら今のクライマックスシリーズ制度でも価値がありますけどね。