Departure(出発、おくりびと)
油甚さんの真似をしたわけではありませんが、英語のタイトルになってしまいました。
それにしても、アカデミー賞、本当に嬉しいですね。テレビのワイドショーやバラエティ番組でもこのテーマで持ちきり。アニメの賞を「つみきのいえ」がとり、誰かが言っていましたけど「暗いいやなニュースばかりの日本に久しぶりに希望の持てる明るいニュースが入った。」昨年末のノーベル賞の時もこのコメントが多く出ました。それだけ明るいニュースは少ないのでしょう。
ただ、私は今回のニュースは日本の歴史で戦後の日本人に希望を与えた水泳の「フジヤマノトビウオ」古橋や初のノーベル賞受賞・湯川英樹さんに相当するような気がします。
特に、N元大臣があんなに情けないことをした後だけに、余計にそんな気がします。そう言えば、主演のモッ君、テレビでのインタビューで「今、本当に睡魔が襲っています。眠いです。」といいながらインタビューを受けていましたがN元大臣のようなもうろうインタビューではありませんでした。
過激なことをいいますがN元大臣は議員辞職しなければ、おかしいですね。江戸時代なら、いかなる理由があろうと切腹ものですよ本当に。
さて、昨日まで知らなかったのですが、このおくりびとは英語タイトルがあり「Departure」だとか、出発とか旅立ちの意味があるのですが、英語の苦手な私は学生時代に初めて海外旅行で飛行機に乗った時、出発ゲートにそう書いてあって初めて覚えました。生きた勉強です(笑)
滝田監督も受賞の際の挨拶でこのことを言っていました。数日前に「ゴールはスタート」と書きましたが、この賞の瞬間がdepartureの方がいいですね。映画の中でも笹野孝史が火葬場の焼却炉の火を入れる係員の役で「ここは新たな出発の門そして私はその門番、何人に行ってらっしゃいを言ってきたか。」という場面がありますが、なんでもそうなのでしょうね。人生において、功なり成し遂げても、それは新たな出発を意味するのでしょう。
とにかく、評論家やバラエティ出演者の見方、考え方、感じ方は色々でそれぞれに勉強になる映画でした。先日ビバシティシネマへ行った時は「水曜(サービスデー)は込みますが後はそうでもないです。」と言っていましたが今はどうかな。それでも3月1日までですから見に行く価値は十分ある深イイ映画だと思います。