惻隠の情
写真は今日(10日)の宮司町総持寺門前の満開の桜の様子です。
今日は県会議員選挙です。今回は特に長浜市民の良識が問われる選挙だと思っていますが、どの様な結果が出ますことやら?
さて、東日本大震災のその後が何時も気になります。特に福島県の原発被害の先行きは未だ見えません。菅首相の失政が最近特に問われているようです。
西岡参院議長は7日の記者会見で、菅首相の対応について「やるべきことをやっていない。今の状態で国政を担当するのは許されない」と厳しく批判しました。
西岡氏は首相が設置を決めた「復興構想会議」に関しては、「幾つ会議を作れば気が済むのか。責任逃れとしか思えない。会議が踊っている」と酷評しました。
「会議をしている暇はない。会議はやめ、首相がどう復興するか方針を示すのが先だ」と強調した上で「首相が聞かなければアクションを起こさざるをえない」とも語っています。
低レベルの放射性物質を含む汚染水の海への放出問題については、「放出をやってから公になるのは許されざる行為だ」と指摘しました。
保身しか考えない菅内閣の下、いまだに大震災の復旧・復興に向けて対応するべき司令塔が見えないことは日本国の悲劇としか言いようがありません。
しかし、これも国民が選んだ結果だから結局責任をとるのは私たち国民なのです。東日本の復旧・復興のためには何が何でも国民全てが我執から少し離れて頑張る以外なさそうです。辛抱の時代かも知れません。
一方、今回の大震災の中で国民の支援の姿から感じますことは、失いつつあった「惻隠の情 」が多くの国民の中に蘇ったことです。これは人間の最高の徳である「仁」に通じるものです。
この大災害を乗り越えたとき、新たな日本の歴史が始まるかも知れない予感がしています。