教員をやめろ
去る16日、橋下大阪府知事は府立学校での国歌斉唱時に起立を義務づける条例案に関し、報道陣に説明しました。内容は「府議が決めたルールに府内の教職員は従うべきだ。起立しない教員は意地でも辞めさせるルールを考える」と、政令市を含め処分する考えを示しました。
また、「国旗・国歌を否定するなら公務員を辞めればいい。もう特定している。やらないなら府民への挑戦と捉えて辞めてもらう。公務員だからといって守られるわけではない」とも述べています。
私は校長として最初に赴任した甲良中学校の入学式ではステージに国旗はなく国歌はテープ演奏でした。その年の卒業式では国旗を掲げ国歌はピアノ伴奏で全員高らかに歌いました。4年後に赴任した長浜南中学校にはステージに国旗がなく直ちに設置しました。
日本教職員組合の教師の倫理綱領は10項目から出来ています。その4;教師は科学的真理に立って行動する、とあります。この科学的真理とはマルクス主義であり、これを注入をせよということです。
次いで6;教師は正しい政治をもとめる、とあります。この正しい政治とは共産主義であり、社会主義体制でこの樹立を求めると言うことです。公立学校における国旗・国歌問題はこうした綱領に基づいての行動です。(その奥には、レーニンの妻マカレンコが唱えた「家族の解体によって共産主義革命は成功する」も含まれていると思います)
国旗問題では10年ほど前、東京都国立市立第二小学校の卒業式で戦後初めて国旗が掲げられました。これは教職員との話し合いがつかず校長の裁量で式場ではなく屋上に掲げたものです。
式後、5、6年生の児童30人と教職員10数名、そして保護者数名が校長に詰め寄り国旗を降ろさせて土下座を迫るという事件がありました。この児童は数日間話し合われた職員会議の内容を克明に知っていました。則ち教職員が罪のない児童や同調する保護者に内容を漏らし煽動したのです。
ここまでではなくとも、全教や日教組を抱えた学校の入学式と卒業式では今でも各地でこうした問題が発生しています。国旗・国歌問題のみならず、そうした学校内では他にも沢山の問題を抱えています。
日教組代表;輿石東のように、「教育の政治的中立はありえない」と放言する中、この度の橋下知事の発言にはどこまで実行できるか不安もありますが、石原都知事共々是非とも実行に向けて力を尽くしていただきたいものと思っています。