長寿企業
本日の中日新聞のサンデー版は「世紀を越える長寿企業」という特集でした。日本には本年9月29日時点で把握されている会社が214万4155社あるそうです。そのうち創業100年を超える(1908<明治41>年以前に創業)が2万1000社(0.98%)だそうです。比率が一番高いのは山形県。441社で2.53%、京都府が1032社で2.46%、続いて新潟県で886社で2.35%です。
山形県は酒蔵や旅館、京都府は呉服や染色など和服関連が目立つそうです。ちなみに滋賀県は315社で1.5~2.0%の範囲です。
会社の中にはねむりはかせさんがよく述べられている、ふとんの西川産業(株)は1566年(永禄9年)創業。織田信長が頭角を表し始めた頃であります。
まるや八丁味噌は1337年(延元2)年、鎌倉幕府が滅び、後醍醐天皇、室町幕府の頃であります。
一番古いのは大阪天王寺区にある(株)金剛組。社寺建築の設計施工が主な仕事でなんと578年創業。飛鳥時代の聖徳太子の頃で、まだ元号はありません。
長浜でも以前、修学旅行体験研修のパンフからみたら、たくさんのお店がありました。その中でも小山仁さんは天正年間で姉川の合戦の頃だったと思います。
長寿企業の経営理念の上位10項目は
1、顧客満足
2、信用・信頼
3、人材育成・確保
4、時流対応
5、社会・地域貢献
6、良品提供
7、誠実
8、本業重視
9、堅実
10、技術の維持向上です。
お客様から信頼されるように、時流にしっかり乗るように、日々研鑽して技術向上を怠らず、人材を育てて行く事が大切。いろんな事を試みるのは大切だけど本業を忘れてはいけないということですね。そして、小さな会社でも社会の公器であるという事です。
肝に銘じて頑張りたいと思います。そして、ご先祖様に感謝しないといけませんね。そういえば亡父は私によく、「(自分が生まれた商売を行った元である)本家に何かあったら自社をさておいてでも本家を護る。」ということを言っていました。それに対して「あなたはいいけど、わしはどうなるんやい。」と私は言っていました。今では父の心がわかり、そんなことをいった自分が恥ずかしくなります。