沈まぬ太陽
昨日仕事終了後、映画の「沈まぬ太陽」を見てきました。3時間半の上映時間で途中に休憩が10分入るほどのなが~い映画です。しかし、内容はとても素晴らしくて別に私は休憩が要らないと思うほどでした。
内容を説明するのは難しいのですが、ちょうど私が生まれた頃、主人公の恩知元(渡辺謙)が今問題になっている日本航空(映画の中では国民航空)との労使闘争から始まります。その結果、アフリカへ左遷されてしまいます。組合のナンバー2をしていた***(三浦友和)は清濁併せ呑むやり手で、出世して行きます。そこで昭和60年におこった日航機墜落事故。恩知は遺族の事を思って一生懸命走ります。それに対して幹部らは先日あったJR西日本の幹部らみたいに卑劣な事ばかりします。
非常に難しい問題で清濁合わせ飲むくらいの事が出来ないと政治や大会社のトップは出来ないのかもしれませんが、根本は政治家なら「国民の幸せ」、航空会社なら「乗客の安全で楽しい旅」ではないでしょうか?この根幹を忘れたところに企業の成り立ちはあり得ないと思うのであります。
その頃の日航や現在問題になっている再建問題では、政治家の土建族や運輸族のやってきたこと、半官半民でナショナルフラッグの元に何か企業としての理念を忘れた日航。それがとうとう浮き彫りになっているのでしょうね。
最近、山崎豊子や城山三郎などの私が生まれる前から子供の頃~青春時代に色々と問題になった事の小説が続けてドラマや映画化されています。政権交代したこともありますが、日本は今、国民皆がこれまでを総括する必要があるのかもしれませんね。
BRICSなどの新興国には(経済力の意味では)もう勝てなくなり、日本のあり方が、かつての英・仏のようになるのか、それはわかりません。それでも幸せな生活をする国民でありたいものです。その幸せは何か?考えさせられます。