危うくないか?
10月5日の新聞に“心のノート廃止へ”とありました。このノートは、平成9年の神戸連続児童殺傷事件、さらに平成12年5月の西鉄バスジャック事件等々の事件を受け、より道徳教育を充実して規範意識を培うことを目的に平成14年?に作成されたものと私は理解しています。
道徳教育については、昭和33年の文部省による実施以前から今日まで長い間廃止を求めていたのが日教組です。ここにきて民主党は強力な支持団体である日教組の意向を受けてその廃止に向かったようです。
日教組は3月にまとめた政策要求書においても、「規範意識を重視した道徳など課題が多い」と批判しています。しかし、この規範意識こそ今日日本国に求められる最も重要な教育ではないのでしょうか。
今後も、日教組が強く反対している全国学力調査・教員免許更新制度等も見直される公算が強いように思います。
今日(8日)の新聞には、岡田外相が「将来の理想は日中韓共通の教科書(歴史教科書)を作ることだ」と述べたと記されていました。これは重大問題だと私は考えます。政権を取れば何を言ってもやっても良いというものではないと思います。
平成18年10月安倍首相の訪中で合意した日中歴史共同研究(両国の有識者それぞれ10人による)は、この8月4日報告発表が予定されていました。しかし中国側が一方的に延期を伝え今日報告はありません。
この背景は、民主党政権になれば歴史認識において中国側の意向に配慮することを理解した上での判断だと思われます。これが中国側に都合がよい歴史認識であれば日本が拒否しても報告したことでしょう。
このような状況の中で、どのようにして3国共通教科書を作成しようというのでしょうか。政府は国家の主権と国益、さらに日本国民族の歴史・文化・伝統を如何様に考えているのでしょう?
私には危うく思われてなりません。