火天の城
今日(2日)9:00過ぎに家を出て市民体育館に寄ったあと、南彦根のビバシティーへゆきました。目的は映画「火天の城」を観るためです。久しぶりに心にしみる感動を覚えました。
大変に大きなスケールと、西田敏行演じる主人公岡部又右衛門・妻役の大竹しのぶの素晴らしい演技に心を打たれました。
物語は、信長の命によって安土城築城に当たる主人公がそれを命を賭してやり遂げようとする姿と、それを支える家族の絆、さらには信頼に支えられた師弟の関係。まことに見事に描かれていたように思います。「木組みは心組み」そのものでした。
主人公の言葉の端々から20年以上前に読んだ「木のいのち木のこころ」を思い出しました。これは奈良の最後の宮大工と言われた西岡常一さんの話です。
「木組みは心組みだ」利益追求の今日の時代にあって「ごまかしやなしに、ほんまにええ仕事やってもらいたい」「木と話し合いができなんだら本当の大工になれん」こうした言葉の端々が又右衛門の言葉の中にあったように思います。他にも思い出すのは「北の斜面の木は北に、南の斜面の木は南に」です。
2時間ほどがあっという間に経ってしまいました。去年見た「武士の一分」以来の映画ですが、今回も本当に観に行って良かった。平日でもあり見ている人は30人弱でした。しかし出てくるとそれ以上の人が第2回の上映を待っておられました。
今日映画を観るには彦根まで行かねばなりません。湖北の住人にはこれは大変不便です。昔長浜には、大和劇場(洋画専門)・東映・大映・松竹館と4つもあったのに!と映画を観に行くときに思います。
3日4日のアートインナガハマ、雨降りにならないように念じています。