大人の再教育?
昨日(3日)のブログ「秋田の教育」のコメントに次のようなことが記されていました。
「・・・。妻が授業参観に行くとなんと授業意中にお母さん方が喋っているそうです。・・・。」
15~20年程前からそうした傾向が出てきたと思います。学校において最も厳粛な入学式、卒業式においても保護者がぺちゃくちゃと喋ります。それは茶髪の保護者が出てきた時代とたぶん符合すると思います。
私はスイミングクラブCMX(シーマックス)の会員です。週1回は行くように努力しています。そこで体験することは、まったく他人への配慮がなく迷惑を理解していない人が多いことです。その人たちの年齢はほとんど60歳前後以上の人です。
ということは、その人たちの子どもが今児童・生徒を育てているのです。その人たちの姿を見ていると今日の問題が少し理解できます。
どうしてこのような時代になったのかとずっと思ってきました。考えられることは、昭和40年代以降「消費は美徳」だと言って拝金主義に走り結果として日本全体が個人主義になっていったように思うのです。そして子どもに大切なことを教え育てることを忘れていたように思うのです。
40年程前に読んだ元薬師寺管長高田好胤さんの本の中に、「日本人は物で栄えて心で滅びる民族になる」と書かれていたことを思い出します。
学校における道徳の授業は昭和33年に始まり今年は51年目になります。これは週に1回必ず実施することになっているのですが、多くの学級では充分になされていなかったのです。
結果として家庭でも学校でも日本人として大切にしてきた規範意識が多くの子ども達に育てられてこなかったのです。そうした中で成長したのが65歳前後以降の大人であり今の子ども達です。
伝えられてきた日本人の心は沢山ありますが特に大切にされてきたものは「感謝の心」と「恥の文化」だと私は踏まえています。
今こそ日本人の心を取り戻すべく大人が真剣に考えて取り組まないと、数年後にとんでもない社会が形成されるのではないかと私は案じていますが如何でしょうか?