授業時数拡大
テーマ:教育
2008/12/21 17:32
1970年代から日教組が長年スローガンとしてきた「ゆとり教育」と「週五日制」は平成に入り徐々に打ち出され、平成10年からほぼ完全実施されました。その結果、現行指導要領では学習内容が以前より3割削減され授業時数は年間100時間以上削減されました。
(実態は教員にとってはゆとりどころではなく多忙極まりないものです)
そして平成16年のOECD(経済開発協力機構)の調査では日本の学力低下が明らかになりました。
その後、安部内閣で「教育再生」のもとゆとり教育の見直しが始まりました。その結果学習指導要領の見直しがなされ平成23年から24年にかけて新学習指導要領による全面実施がなされます。
早速長浜市教育委員会は次年度(21年)4月1日より授業時数を増やすべく8月25日から31日までの5日間を新たな課業日(週休日を除く)として授業を試行実施することになりました。学校給食は26日から実施になります。
この取り組みについては私は早くから言っていたことですが、期待をしたいと思います。ただし、授業時数が増えてもそれが児童生徒の学力や心の成長に繋がるかは教員の力量しだいであることは肝に銘ずべきことです。
コメント
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2008/12/21 20:34学校教育は国家にとって根幹であります。一昨日のニュースでこのことを知りましたが、期待したいと思います。私の日ごろの思想と発言から、学校の先生には理解を得られないことがあり残念ですが、先生方も子どもたちの未来を、国の未来を真剣に考えていただいているものと信じています。この方針転換により、長浜の教育がより充実していき、地域の振興・発展につながっていくことを期待します。
感謝 -
2008/12/21 22:24教員の力量を問うとなると非常に難しいのが現状ではないでしょうか。多くの先生は熱心に真面目になさっています。ただ、地域社会との接点を持つ人が少ないために、幅がせまいのです。
企業やNPOへのインターンシップが必要と思います。
ゆとり教育の狙いは「生きる力の醸成」ではなかったでしょうか?そのこと自体は間違いではなかったと思いますが、親も教員も「生きる」ということの意味を理解しえていないがために、多くの場合で消化不良を起こしたのでしょうね。
学力の低下は問題ですが、もし学力が向上したとしても、今の現状では、それじゃOKとはとても言いがたいように思いますよ。智慧力を上げなくては。
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2008/12/22 11:02船浅さん、ねむりはかせさん有難うございます。
教育は国家の根幹を成すもので失敗は許されません。
どれ程立派な絵を描いても直接指導に当たるのは教員です。ここに力量なくして事は成就しません。
ところがここに多くの問題を含んでいることは間違いないことです。
もう一点今日教育に求めるべき事は、IQ(知能指数)よりEQ(心の指数)ではないでしょうか。
この指導が家庭・社会・学校でしっかりとなされていないことが日本の悲劇だと思います。
私は心がしっかりと育った上に学力があるべきものだと確信しています。
“根を養えば樹は育つ”大好きな言葉です。