学力調査結果
各党教育政策を論じない衆議院選挙終盤の昨日(27日)、文部科学省は第3回全国学力調査結果を発表しました。
滋賀県を見るとトータルで小学校は47都道府県の中で44番目で中学校は35番目でした。はたして長浜市はどうだったでしょうか?
小学校・中学校共に昨年同様秋田県・福井県・富山県が上位を占めています。この背景には三世代家庭が多い・朝食をしっかり取る・町の行事に参加する・家庭学習を1時間は必ずする等々があります。
隣の福井県では小中学校間の人事交流が盛んに行われています。これはそれぞれの先生が学習指導・生徒指導において手抜きができないことをしっかりと知っていると言うことです。(福井県の採用試験は教員採用試験で小・中・高の別がありません)
一方下位を占めているのは昨年同様沖縄・北海道です。中学校では大阪もそうですが、これら下位の都道府県は中山彬成氏が言ったように日教組等組合活動の強いところと言っても決して過言ではないでしょう。
大阪では橋下知事が中学校の成績(46位)について、「自治体の長の責任だと思う。保護者の皆さんも怒って欲しい」と訴えています。これは行政の長としてもっともなことだと思います。
但し、小学校は学習を始めて時間が短いわけですが、中学校3年生となれば9年間の時間の積み上げがあるわけです。“百ます計算・漢字の反復学習・つまずき調査”をしたからと云って結果がすぐに出るものではありません。
一刻も早く、各学校単位で管理職が中心となって旧態依然たる姿からの脱皮が求められる所です。要は子どもたちの心の育成及び学力向上には各管理職の資質が問われるところです。そのためには年功序列ではなく、やる気と実績のある管理職の登用と、小・中学校教職員の交流もしくは小中一貫教育が必要でしょう。
後になりましたが、7割近くの保護者は調査結果の公開を求めています。そろそろ、市町村ごと学校ごとの結果が発表されても良いのではないかとも思うのですが?
コメント
-
2009/08/28 23:32民主党のマニュフェストでは全国学力調査は毎年やらず、おまけに地域もランダムに選択して実施するそうです。
そんなやり方に何の意味があるのでしょうか?
民主党曰く「お金がかなり節約できる」そうです。
子供の学力を調査するのにお金の事を考える党ってどうなんですかね?
国家の未来より「銭」という民主党に何を任せられるのでしょうか。
明後日が投票日です。
-
大和魂2009/08/29 12:28的外れかもしれませんが、10年前、20年前の学力と比べてどうなのかということも大切ではないでしょうか。そのようなものさしも必要かと思います。
私が学生(小、中、高、大)の頃は土曜日も半日ですが学校がありました。それがなくなり、小学校1年生でも6時間目があるようになったと聞きます。しかし、小学1年生の体力で6時間目まで集中力が維持できるかといえば無理だと思います。無理につめこまず土曜日も半日授業をしてゆとりある時間割にすればいいと思います。教員の休日は夏休みなどで調整すれば済むのではと思いますが。ただ、聞くところによると、教員の休日を決めるのは総務省で文科省ではないようなので、これも縦割り行政の弊害かと思います。
こういう点では、地方分権で地方に決定権があるようにしてもらいたいものです。
-
さざれ石2009/08/29 19:132学期が早くスタートしましたが、時間割を見られたでしょうか。某校では、国語や算数より、体育の時間が2倍も多くとられています。夏休み短縮の目的は運動会の練習を増やすことだったのでしょうか。
学力上位の秋田と福井の日教組の組織率は高いようですが、組織率と活動の活発化は比例しないようです。脇坂先生曰く滋賀県の日教組の組織率が1%なのに学力下位なのはな組織率は低いが活動は活発なのでしょうか。時代錯誤のスローガンを掲げ信仰している先生に正しい教育ができるのか心配になりますが、責任は日教組だけにあるのかという疑問もあります。
選挙も終盤ですが、この4年間を振り返った時、責任力という言葉をどう捉えればいいのか戸惑います。 -
2009/08/29 19:15りゅうたろーさん有り難うございます。
民主党は確かにそのように言っています。それは日教組の意向を受けたものと考えられます。
学習成果を毎年評価することは当然のことです。
明日の結果が楽しみです。 -
2009/08/29 19:26大和魂さん有り難うございます。
土曜日の休日は長年の日教組の要望でした。文科省は負けたのです。
小1の6時間は分かりませんが、土曜の授業は賛成です。しかし今となっては難しいと思います。
結果として今年から夏休みを短縮していますが、内容は気休めのようです。
-
2009/08/29 19:56さざれ石さん有り難うございます。
2学期に入って運動会に割く時間を、前倒しした今週の時間に当てていることは理解できます。
2学期のその時間を削減して教科指導に当てようとするものだと思います?
秋田・福井・愛知(ここも加入率は極めて高い)等の組合活動は強いものではないと思います。それを許さない地域力だと思います?
組合加入について滋賀県全体は分かりませんが(たぶん2割前後です)、長浜市は1%に満たないと記載したはずです。
滋賀県の問題は、知事を始め県教委が深刻に受け止めていないことと、それに現場が甘えているとしか考えられません。したがって管理職の姿勢だと申し上げているところです。
学校現場は、周りはどうであれ管理職によって良くも悪くもなるものだと断言できます。 -
2009/08/29 23:02沖縄へ行って帰ってきました。沖縄は最下位で、それでも縮まったということでしたが・・・
全国的な学力を把握するという当初の目的なら、都道府県別でサンプリング抽出すればいいので、統計学的にはそれでも十分なんですね。毎年行うことは、教育を向上させようという意識を上げるという意味において賛成です。
ただ、学力を上げることは当然大切なんですけど、学力調査の結果という単一価値が一人歩きをするのは危険だと思いませんか。
このような経済状況で、どの経営者も求めるのは「時代を切り開く力」なので、ある程度の学力があれば、あとは感性と度胸の世界でしょう。
数字を上げるだけなら、入試と同じ、所詮テクニックの問題になってしまいます。
僕は哲学の問題だと思いますが・・・
-
2009/08/30 07:27おはようございます。
ねむる博士さん有り難うございます。
まず、お役目ご苦労様でした。
さて、学力の一人歩きは許されません。その前に豊かな心を育てることが重要です。これは先の議会でも学力好きの市長に確認しています。
今日学力が問題になるのは、週休2日制になり“ゆとり無き教育”になったことが影響していると思います。それ以前中学校では年間1400時間前後の授業時数でした。祝祭日が増え、週休2日制以降は1050時間前後です。3年間で1年分近くの時数不足です。
出張せず年休も取らず、よほど充実した授業をしないとカリキュラムはこなせないし、総ての子供にその子なりの学力をしっかりとつけることは不可能です。
結果、抽出ですが世界との学力を比べると極端に落ち込んでいました。
そうした状況の中で全国学力調査が求められたものと思います。
これを一つの評価資料としてそれぞれの地域や学校が如何に克服に向けて工夫・努力をするかは意義あることだと思います。
ただし、管理職がその気にならないと難しい問題です。 -
2009/08/30 07:30ねむり博士さん、なむる博士となりましたこと申し訳ございません。訂正します。
-
2009/08/31 01:33いえいえどういたしまして。
でも、年休も出張も取らないと、教養の幅がますます狭くなってしまいますよね。遊びを作るには、心に遊びが必要です。増えた休みは心に知的な遊びを作ってもらえるとありがたいんですが・・・どうも、先生も追い詰められているなぁって。昔の先生みたいなバカやれないですしね。
うちの校長は沖縄ではじけてました。こういう姿をみると安心します。
-
2009/08/31 06:15おはようございます。
ねむり博士さん有り難うございます。
いや本当に昔はゆとりがありました。本も読めたし旅行もできたし、しょっちゅう飲みに行っていました。特に西中時代はそうでした。
子ども達だって思いっきりゆとりがあったと思います。
今は子どもも先生方もかわいそうですよ!