日本国憲法第九条

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昨夜(20日)、「マンスフィールド 20世紀の証言」(日本経済新聞社)を一気に読み、今、読んでよかったと思っているところです。ご承知の方も多いと思いますが一部を紹介をさせていただきます。

マイク・マンスフィールドは1903年ニュヨークに生を受ける。その後民主党下院議員を経て民主党上院議員、その後上院院内総務を16年間務める。

ケネディー・ジョンソン両大統領とは親友でありニクソン大統領との信頼関係は大変大きかった。

後にカーター大統領に請われて73歳で駐日大使。以来12年間勤務することになる。

彼は日米関係について「世界で最も重要な二国間関係」と述べた人である。

彼の語る中に次のような言葉がありましたので特に紹介します。

・・・80年代初め、日本が中曽根政権の頃に米国内で強まったいわゆる「安保ただのり論」だ。日本は経済成長にばかり走り、憲法第九条を理由に防衛は日米安全保障条約に頼りっぱなしだという批判だ。米国は言論が自由な国で、米議会もその例外ではないが、この批判は米議会が事実を知らないことから起こった。

まず、戦争放棄を定めた日本国憲法第九条は、マッカーサーの直接の指示を受けてGHQ民生局のチャールズ・ケーディス次長を中心に作った条項でどこから見ても米国製だ。日本に戦争を放棄させ、安全保障を米国頼みにしたのは米国である。米国人はこの条項を批判すべきではない。今後どうすべきかは、日本の国民と国会が判断すべき問題だ。・・・・・・。

戦後60年以上経過した今日、特に憲法第9条について様々な議論があります。しかし、マンスフィールド元駐日大使の言葉は大変示唆にとんだ言葉だと思いますが如何でしょう?

コメント

  1. 2008/07/22 19:17
    憲法九条については、日本ではこの問題の本質が歪になっており、話をしにくい環境になっています。この問題は、あくまで日本人の、日本国の重要な問題であり、ことの本質を捉え、「安全保障とは何か」「国防とは何か」が、もっとフランクに議論できる社会環境が必要であると思います。
    北方領土、竹島、尖閣諸島などの隣接国のロシア、韓国、中国、台湾との領土問題が顕著となっているにも関わらず、毅然とした態度を政府が取らないことは、この問題を忌諱している以上、情けないですが現実です。
    大東亜戦争は国を挙げて戦って敗れましたが、戦わずして他国に蹂躙されることの惨めさは、かつての欧米列強による植民地政策の歴史を学べば、よくわかります。
    今の日本は、その状況になりつつあります。かつて、江戸時代に幕末に尊王攘夷があった時と今は酷似している状況であることを認識しなければ、危機感は生まれて来ないと思います。
    一刻も早く、日本国憲法改正への正しい道が開かれることを望むとともに、私たちができることは何かを議論してみたいと思います。

  2. 君が代
    2008/07/23 10:06
    第九条「戦争の放棄」は否定しません。しかし内容については検討するべきではないかと思います。
    今の憲法はGHQの数人の幹部によって10日足らずで作られた「マッカーサー草案」が基本です。
    私は日本の文化や歴史(古来より大切にしてきた日本人の心)を踏まえた憲法改正が必要だと思うのです。
    今日の様々な社会問題はこうしたことを見失った人たちによってなされていることが多いと思うのです。
    安部内閣の時歴代内閣で出来なかった教育基本法が改正されました。きっと数年後に成果が出ると思います。

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脇阪宏一
真宗大谷派
西蓮寺住職
38年の教職生活を基に、市議会議員2期務めさせていただきました。
現在住職の傍ら健全な青少年の育成を願って、"明るく・楽しく・元気よく"をモットーに、スポーツ少年団バレーボールチーム「長浜パンサーズ」の指導をスタッフと共にしています。
練習会場は長浜小学校体育館で週2回(土・日午前中)です。
現在長浜市内51名の男女児童が参加しています。
参加希望者は何時でも受け付けます。


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