卒業式の校長先生の式辞
コブログのメンバーの方々のお子様方が小学校や中学校を卒業されたことが多く載っています。おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。入学式と卒業式の光景は本当にいいですね。特に卒業式は新しい一歩を踏み出すための何とも言えぬ空気に満ちてまぶしささえ感じます。
卒業式といえば油甚さんが教育委員として告示を毎年どこかの学校で述べられていますが、神無月さんが今日書いておられるように校長先生が述べられる式辞は人生の道しるべにもなる大切なものですね(もちろん教育委員会やPTA会長のお言葉もそうですが)。
私は本当に情けないもので校長先生の言葉をほとんど覚えておりません。小学校のN校長先生の言葉を帰宅後、達筆の母が紙に書いて部屋に貼ってくれました。3つほどあったのですが「社会に奉仕する人間になれ。」という言葉だけ覚えております。
中学では当時のK校長先生がその年を持って退職されるので思わずこみあげて来るものをこらえながら話されました。それと当時のN教育長が話され、PTA会長だった私の故・伯父が色々と話された後、「立派な日本人になってください。」と締めくくりました。
高校は本当に覚えていないんです。雨が降って体育館はザーザーと音がして、また国公立大学の2次試験の前で遠方の大学を受ける者などは欠席していましたし、練習もほとんどしないので、締りがありませんでした。この時は母ではなく父が参列してくれたのですが「情けない卒業式やの、それに校長先生ももう少し心に残る話をせなアカン。」と偉そうに言ったのを覚えています。
大学は学部ごとにありまして、結構私語などでざわついた式でした。当時の学長は台湾の李登輝元総統が京都大学に留学していた時の恩師と言われた(当時は知りませんでしたが)K先生でした。実際にK先生の講義はビシッとした素晴らしい講義であったことを覚えています。卒業式でも式辞は私の心に残りました。「毅然として我が道を行け。」本当にこの言葉を実行できない自分にもどかしさを感じますね。
しかしいい言葉を言われても、それを聞く卒業生の姿勢もしっかりしていないといけません。それでも大学のK先生の様にいい加減な姿勢でいたわが身を聞き入らせる凄さ。これを見習いたいです。