悲しい大津の事件
大津の中学生が自殺した事件。本当に先生方の対応はひどすぎますね(先生という名に値しないと思いますね)。
私は少年時代は「できんぼ、いじめられっこ、病弱」であったことは以前に書かせていただきました。特にいじめられっこでしたからいじめられた子の気持ちは幾分かわかるつもりです。
以前ボクシングの世界チャンピオンだった内藤選手。彼もひどい集団いじめを受けていたんですね。私は虫の幼虫を食べさせられたというとこまではありませんが、虫が怖かった私に虫を押し付けられたということはよくありました。
よく「人の不幸は蜜の味。」と言って人が困っていたりするのを喜んでしまう悲しい性が人間にはあるようです。また昔から誰か人を犠牲にして自分の満足感を満たすというのは同和問題などでもよく知らされていることですね。
それでもいじめられている人間は本当に毎日が地獄です。今回の様に自殺の練習をさせられていたとなると、そのつらさは計り知れないものだと思います。そんなとき親に相談などと言いますが、親に心配をかけたくないという思いは出てきますので親には言えないという面があります。そんな時に相談に乗って欲しいのは学校の先生です。いわば最後のより所なのです。にもかかわらず、裏切られたらもう行くところはなくなるのです。先生はそのことを十分自覚してほしいのです。
今回の加害者の生徒が「あいつが死んでせいせいした。」などと言っているようですが、本当にハムラビ法典ではないですが「同じ目にあわせて」やりたいなという気がしますね。
私も学校を替りたいと思ったことはよくありました。ただそんな中で、わかってくれた勇気あるクラスメイトが何人かいたために何とか立ち直れました。
当時の担任の先生がクラスのみんなで話し合ってくれたのです。そんな中である生徒が「ぱんやさんばかりを集中していじめてひどい。」といってくれました。そしたら本当はよくないけど日本人特有の皆に巻かれろ方式でいた生徒たちからも「私も(僕も)そう思う。」と言いだしてくれて、いじめの醜さ、いじめられている者の苦しみなどをわかろうとしてくれたのだと思います。
今いじめられている生徒たちに言いたいのは「自分が変わらないとこれから社会に出ても違う質のいじめで苦しむよ。強い自分に変わろうとしなさい。」ということです。
たまたま私は柔道をして身体が丈夫になりましたが、腕力で強くなるのではなく、人間として強くならないといけません。
またいじめている生徒たちに言いたいのは「そんなことをして、充実感があるのか?そのときのあなたの顔は醜く卑しい状態だ。」ということです。人間が人を見下している、差別している時の状態の顔は本当にいやらしい顔です。逆に人を思いやりみんなのために頑張っている顔は本当に爽やかで美しい顔です。
どうせなら美しくいい顔でいましょうよ。
私はいじめられっこの苦しいときの母の悲しそうな顔は忘れることができません。大津の先生方と教育委員会の方々。認めて謝ったら後で賠償などが大変などというつまらないことを思わずに一度謝ってください。そして同じ悲劇を繰り返さないために協力して素晴らしい教育環境を作り上げていただきたいと思います。
いじめられっこの人たちよ、悔しいだろう、強くなろうよ。世の中には誰かわかってくれる人がいるから。自殺なんて絶対にしないで、悲しみと憎しみしか残らないし、良いことは一つもないからね。