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本来の祭り、祭りの品格

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 曳山祭りが自粛ムードの中、無事開催される運びとなりました。昨日も神戸の元被災者の方のコメントを紹介しましたが、こんなときだからこそやらないといけないと思います。今回の震災は日本の3分の1の経済がやられ、津波の被害がすごいので自粛というのもわかりますが、「こんなときだからこそ」の気持ちも大切な気がします。

 

 そんな中で神輿の儀の中止が決定。裸参りも羽織参りにするように総当番からの要望、しかし判断は各山組に任すということです。羽織参りは平成9年の当大手町が出番の年に行なったことがあります。粛々としていて、ある意味いいものもありますが元気がやはり出ません。何とか裸参りを行なって欲しい気がします。

 

 1昨年の出番の時、私は「裸参りの品格」という題で記しました。先日メイさんも述べておられますが、近年、裸参りを裸祭りと勘違いしている人がいます。また裸参りを「ケンカ祭り」とカン違いして出ている不届きものがいます

 

 今回の祭りはそういったもの、本来のあるべき姿、意味を見つめなおす機会になったのではないかと思います。そうしないと、被災者に申し訳ないし、先祖にも申し訳が立ちません。

 

 平成6年の出番のときでした。裸参りの最終12日、祭りが好きだった祖母が急に倒れ入院しました。私は「祖母の回復を祈る意味でも出たい。」と言って酒も飲まずお参りしたことを覚えています。雨が降る日で本当に寒かったのを覚えています。祖母はそのまま15日の本日に亡くなりましたが何か心に残る祭りでした。

 

 今回の祭り本当に大切に開催したいものです。

曳山祭りの準備

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 昨日、4月の第1土曜日ということで「曳山交替式」が行なわれました。2000年に曳山博物館が完成してから次の出番の山が4基展示されています。祭りが始まる前に今年の出番の山が自町の山蔵に帰り、来年出番の山が博物館に入るという事が行なわれています。何年か前から「曳山交替式」と正式に名称がつけられました。

  

 それで、曳山が曳航する大手門通り商店街ではこの交替式の前日と登り山の前日くらいに準備をする必要があります。その準備を紹介します。

 

 先ず、アーケードに掲げてある当店前の時計です。これが曳山にかかるということで動かします。以前ははしごを使い、非常に危険で怖かったのですが、博物館から高所作業車を借りて行ないます(昨年に引き続き、博物館のO君にやっていただきました)。

上の写真が横向きましたごめんなさい(笑)。こうして時計を祭り終了まで横向きにして置きます。

 

 そして板張り

商店街の皆さん総出で板張りです。これは以前にも書きましたが、曳山が曳航するときに瞬間的に道にすごい力が加わります。それが石畳の目池の部分にかかると割れることがあり、道がものすごく損傷します。それを防ぐために板を張っているのです。

 交替式終了後は一旦板をはずして、また祭り前に張ります。これはそのままにすると貼った面が汚くなるからです。

 

 時計動かしは当社の仕事。板張りは商店街みんなの仕事です。

 この作業中に観光客の皆さんに数名「何をしているんですか?」と声を掛けていただきました。そのなかに、阪神大震災で阪神高速が倒れた写真がありましたが、その目の前に住んでいるという方がおられました。震災の恐怖を身をもって知っている方です。

 

 その方が、「祭りは行なわれるんですね。いいと思います。こういうときこそ行なうべきだと思います。」と温かい言葉をかけてくださいました。

 

 今回の震災から1ヶ月ぐらいで所謂、四十九日を過ぎていない中で行う祭りですが、あらためて祭りというもののありかたを見直し、祭りが出来る事に感謝して、歴史に残る素晴らしい祭りになるように頑張りたいものです。

 

 

 

 

 

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