本来の祭り、祭りの品格
曳山祭りが自粛ムードの中、無事開催される運びとなりました。昨日も神戸の元被災者の方のコメントを紹介しましたが、こんなときだからこそやらないといけないと思います。今回の震災は日本の3分の1の経済がやられ、津波の被害がすごいので自粛というのもわかりますが、「こんなときだからこそ」の気持ちも大切な気がします。
そんな中で神輿の儀の中止が決定。裸参りも羽織参りにするように総当番からの要望、しかし判断は各山組に任すということです。羽織参りは平成9年の当大手町が出番の年に行なったことがあります。粛々としていて、ある意味いいものもありますが元気がやはり出ません。何とか裸参りを行なって欲しい気がします。
1昨年の出番の時、私は「裸参りの品格」という題で記しました。先日メイさんも述べておられますが、近年、裸参りを裸祭りと勘違いしている人がいます。また裸参りを「ケンカ祭り」とカン違いして出ている不届きものがいます。
今回の祭りはそういったもの、本来のあるべき姿、意味を見つめなおす機会になったのではないかと思います。そうしないと、被災者に申し訳ないし、先祖にも申し訳が立ちません。
平成6年の出番のときでした。裸参りの最終12日、祭りが好きだった祖母が急に倒れ入院しました。私は「祖母の回復を祈る意味でも出たい。」と言って酒も飲まずお参りしたことを覚えています。雨が降る日で本当に寒かったのを覚えています。祖母はそのまま15日の本日に亡くなりましたが何か心に残る祭りでした。
今回の祭り本当に大切に開催したいものです。