曳山祭りの準備
昨日、4月の第1土曜日ということで「曳山交替式」が行なわれました。2000年に曳山博物館が完成してから次の出番の山が4基展示されています。祭りが始まる前に今年の出番の山が自町の山蔵に帰り、来年出番の山が博物館に入るという事が行なわれています。何年か前から「曳山交替式」と正式に名称がつけられました。
それで、曳山が曳航する大手門通り商店街ではこの交替式の前日と登り山の前日くらいに準備をする必要があります。その準備を紹介します。
先ず、アーケードに掲げてある当店前の時計です。これが曳山にかかるということで動かします。以前ははしごを使い、非常に危険で怖かったのですが、博物館から高所作業車を借りて行ないます(昨年に引き続き、博物館のO君にやっていただきました)。
上の写真が横向きましたごめんなさい(笑)。こうして時計を祭り終了まで横向きにして置きます。
そして板張り
商店街の皆さん総出で板張りです。これは以前にも書きましたが、曳山が曳航するときに瞬間的に道にすごい力が加わります。それが石畳の目池の部分にかかると割れることがあり、道がものすごく損傷します。それを防ぐために板を張っているのです。
交替式終了後は一旦板をはずして、また祭り前に張ります。これはそのままにすると貼った面が汚くなるからです。
時計動かしは当社の仕事。板張りは商店街みんなの仕事です。
この作業中に観光客の皆さんに数名「何をしているんですか?」と声を掛けていただきました。そのなかに、阪神大震災で阪神高速が倒れた写真がありましたが、その目の前に住んでいるという方がおられました。震災の恐怖を身をもって知っている方です。
その方が、「祭りは行なわれるんですね。いいと思います。こういうときこそ行なうべきだと思います。」と温かい言葉をかけてくださいました。
今回の震災から1ヶ月ぐらいで所謂、四十九日を過ぎていない中で行う祭りですが、あらためて祭りというもののありかたを見直し、祭りが出来る事に感謝して、歴史に残る素晴らしい祭りになるように頑張りたいものです。