張り子の虎
今朝(11日)の産経新聞の石平さんのコラムは、「中国という『張り子の虎』」と題してチャイナウヲッチが記されていました。抜粋して記します。
“9月10日日本政府が尖閣諸島の国有化を決めて以来、中国は2週間以上に渡って、日本に対する未曽有の激しい「反撃攻勢」に打って出た。
・・。日中共催のイベントや商業活動などはことごとく取り消され、商務省の高官は日本に対する「経済制裁」の発動を示唆した。その一方、国内では史上最大規模の反日デモが動員されて中国全土を席巻し、一部の現役軍人が「尖閣戦争」を公言するようになった。
政府の動員で起きたデモが拡大し政府批判の動きに転じて行くと、慌てて急ブレーキをかけて沈静化させたのは当の中国政府である。
・・・。9月26日、「尖閣で妥協しない」と宣言し、それこそ「半歩も譲らない」との姿勢を明示したのは、むしろ日本の野田佳彦首相なのである。
・・。考えてみれば、まさにこの「妥協しない」という野田首相の発言を持って、中国側の発動した史上最大の対日攻勢はまったくの徒労に終わってしまった。虚勢を張る以外に何も出来ないという中国の「張り子の虎体質」がそれで、白日の下にさらされた。
・・。今後、中国政府は監視船による日本の領海侵入を常態化させて圧力をかけながら、日本側を「領土問題」に関する協議の席に引っ張り出そうとする戦術に転じていくだろうが、日本政府はその「罠」に引っかかって「領土協議」に応じるようなことはあってはならない。”
報道によりますと、米海軍第7艦隊は9月中旬以降、原子力空母2隻「ジョージ・ワシントン」と「ジョン・C・ステニス」が西太平洋地域に移動し警備活動訓練を開始しています。
この海域に2隻の空母が同時に展開することは異例で、沖縄・尖閣諸島を巡る日中間の緊張や中国初の空母の就航を受け、中国軍を牽制する狙いと見られます。
日米同盟を不信に陥れたルーピー政権は一刻も早く交代し、新しい政権の手で改めて日米同盟をより以上に強固なものとしていただきたいものです。