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最近のニュースで気になっていたことは、中国で18日1978年にスタートした改革・開放路線30周年記念式典が北京の人民大会堂で行われたことです。
胡錦濤主席の演説で、世界第3位の貿易大国となり国民生活が大きく向上したことを挙げています。一方で、政府役人の腐敗と貧富の差の拡大等で人民が満足していないことも挙げています。
そこで共産党設立100周年(2021年)までに「より高い水準の小康社会」を実現することを掲げています。
振り返ってみますと、中華人民共和国建設以来1950年代の大躍進計画の失敗により飢餓で2000万人から5000万人の人が亡くなりました。その後文化大革命で3000万人から7000万人の人が弾圧され虐殺されました。これ等は毛沢東の時代です。
その後6.4天安門事件では民主化を求める50万とも100万とも言われる群集の内、(中国政府発表では319人ですが)数百人から数万人の学生や市民が銃や装甲車でひき殺されたと言われています。【これほど死亡者数が不明確なのはいかにも中国らしい】
人類史上同じ国民(同胞)であるにもかかわらっず、時の為政者(共産主義)がその権力の座を守るため2億人とも言われる犠牲を出した国を私は聞いたことがありません。こののような事実がどれほど中国の国民に伝えられているのでしょう。
知識人による新たな民主化のうねりが胎動をはじめたようですが、期待したいと思います。