不要論
今日(19日)、大津市立中2年生男子生徒が自殺した問題をめぐり、大津市長が読売新聞のインタビューに応じ、教育委員会不要論が出ました。概略を記します。
“・・。この問題では、全校アンケートの結果の大半を市教委が公表していなかったことが、今月4日に発覚。市長は「非公表のものがあるとの報告を市教委から受けておらず、報道で知った」と弁明した。
・・。市教委から、まとめ資料ではなく、詳細なアンケート回答を取り寄せて読んだ。男子生徒が同級生から受けた被害がいくつも記されており、「いじめが自殺の原因だと確信した」という。
一方、市教委は男子生徒の自殺後、「全校アンケートは不確かな情報が多く、いじめとの因果関係は断定できない」と主張していた。
市長は「市教委の説明を受け入れてきたけれど、前提となる事実の確認がいいかげんで信用できないと分かった。裏切られたような感じだ」。
アンケート結果の全面公開を渋る市教委に対し、「事実はあなた達が言ってきたことと違う。これは出すべきです」と押し切り、10日以降の公表につながったという。
さたに、これまでの市教委の対応のまずさを改めて認めた上で、その遠因に教育委員会制度の矛盾があると指摘。「市民に選ばれたわけでもない教育委員が教育行政を担い、市長さえ教職員人事などに係われない。民意を直接反映しない無責任な制度は要らない」と述べ、国に制度改正を求める意向を示した。”
以前にも述べましたが、学校教育で最も大切は教師の姿勢は、「その子がわが子ならどうする」です。このことが抜け落ちていた大津市立O中学校の学校教育は、何を言っても後の祭りです。
この際、教育行政の長は教育長とし、教育委員長の姿の見えない教育委員会は諮問機関(第三者委員会?)に改めるべきだと思いますが如何でしょ?
私は3月議会で「いじめ防止条例」制定の必要を問いましたが、長浜市では「長浜市人権施策推進基本計画」を策定し、様々な取り組みをしているから必要がないとのことでした。はたして市民にどれほど浸透していることでしょう?
コメント
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無鉄砲2012/07/20 19:03民意に委ねられたガバナンスならば「長浜市人権施策推進基本計画」でいいのかもしれませんが、教育ムラは治外法権ですから「いじめ防止条例」は必要でしょう。いくら今の北川教育長が見識のある方でもトップが変われば組織は変わってしまいます。2重3重の体制で子供を守る覚悟が必要ではないでしょうか。学校の透明化を求めたいと思います。長浜市の様々な取り組みの具体例も知りたいものです。大津の凶悪事件は他人事とは思えないから国民の関心が高いのです。
長浜市内の中学では定期的アンケート若しくは、今回の事件を受けてのアンケートはされたのでしょうか。
教職員組合の取り組みはいかがでありましょうか。 -
2012/07/24 21:46無鉄砲さん、有り難うございます。
「いじめ防止条例」については県が先に設けるように思います。長浜市はなかなかその気になってくれません。
長浜市教育委員会は、以前からこの問題にはかなり具体的に取り組んでいると思います。但し、市立の全小中学校に徹底しているかというと?が付きます。
対策については、先般も校長会で改めて指導があったように聞いています。
教職員組合の取り組みは全く分かりません。「子どもたちを再び戦場に送るな」で、思考停止しているのではないでしょうか?