再編問題
2月17日の滋賀夕刊トップ記事に、「県立高校再編 会派提言に市議会賛否」の見出しが踊っていました。
高校再編の提言が問題になっているのは、「議会で白紙撤回を決議したのにどういうことだ」と言うことです。
我々は、現状維持を求めて白紙撤回に同意したものではありません。県が示した再編計画では長浜の未来が開かれないとの思いで白紙撤回を求めたものです。従って、そのことについて我々の意見をまとめて提言することは必然の結果です。
一部の人達が、「この先10年は現状と生徒数はほとんど変わらない」と言っていますが、決してそうではありません。
平成22年の高校新入生は1363人、32年には1100人以下です。その差260人を40人定員学級で割ると7学級減になります。その5年後には128人減となりさらに4学級減になります。高校の現状では、二つの学校が消滅すると言う現実が目前に迫っているのです。
県が再編計画を示した今こそ、子どもたちと地域の未来を考えてダイナミックな再編案を出すことは政治の責任だと考えています。また、長浜市の未来を考えるチャンスを与えてもらったと受け止めています。
我々の提言は決して完成したものとは思っていません。市は有識者による「教育検討委員会」を設置し協議を重ねていただいています。
それぞれが夢ある再編案を示して、子どもたちや長浜市にとって最もよい方向を県に示すべきだと考えています。
コメント
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無鉄砲2012/02/20 19:40議員の皆さんは、白紙撤回の決議とは「再編撤回」か「再編原案撤回」か確認されていなかったのでしょうか。
県教委の原案は議論に値しないことは明らかですが、一会派の提言に目くじら立てるこもないでしょう。確かにプロジェクト21の提言には疑問点も多々あり、市民の代弁者として堂々と中身の議論をして市民に明らかにしていただきたい。高等教育のあり方にはじまり、今起きている問題を認識し、普通科と職業科の本質的議論がなされた上で、地域性を加味して適正規模や配置の全体像を出していくべきであると考えます。そうでなければ、なぜ再編が必要なのか、再編反対(現状維持)なのかがわかりません。
国際化による経済環境の変化や団塊ジュニアも40代に入り更なる少子化が予想される中で、数も内容も現状維持というのはいかがなものかと感じます。 -
2012/02/21 21:23無鉄砲さん、有り難うございます。
H23、9月1日付けで県に提出した意見書は「再編実施計画(原案)」の白紙撤回を求めるものです。
その後県教委は「再編に当たって意見を出していただきたい」と言っているのです。
我々は原案には白紙撤回を求めましたが、近い将来の子どもたちや長浜のためには学校と学科の再編が必要と考えています。
その回答が先の提言です。
私たちは、各提言を基に議論を交わし、まとめたものを県に示すべきだと考えています。
再編は遅かれ早かれ避けては通れないのですから。