統廃合問題
今日(18日)は あることがあって今年度の長浜市立の各小学校の生徒数を知ることが出来ました。
数年前、私は小学校の統廃合について議会で質問をしました。地域の置かれた環境や歴史的問題があり難しい状況であると聞きました。しかし長浜市はそうした状況であれども克服してゆきたいとの答弁だったと思います。
今年度長浜市立の小学校(28校)における児童の在籍状況を見ると、全校児童数最少校は20人です。次いで55人、他を見ると全校児童数59人、63人、81人、88人とあります。学年の児童数にすれば10人前後です。全校児童数120人以下の小学校が市内に11校あります。
学年の生徒数が20人にも満たなくて本来の学校教育を営むことが出来るのでしょうか。このことに多くの市民も行政もほとんど感知していない状況です。是非実態を知っていただいて、子どもたちの将来にとってこのまま放置しておくべき問題であるのかを議論して頂きたいと思います。
子どもたちは、多数の仲間の中で様々な場面を通して切磋琢磨し互いに人格を磨きあい己を高めてゆくものです。そこはまさにミニ社会なのです。
現在の各小学校の児童の在籍数を見るとき、大人社会としてこのまま放置しておいて良いものか真剣に考えるところに来ているのではないかと思います。
私は、子どもたちの将来を考えれば、地域の歴史や文化伝統を踏まえた上で、一刻も早い統廃合が必要だと考えています。様々なご意見を賜ればと思います。
コメント
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2011/01/18 23:18同じ問題が、高校再編です。
単に、母校がなくなる、という思いではなく、地域の学校がなくなるではなく、
生徒にとって、どんな学校が必要かを、議論して、何らかの判断をしてほしいと思います。
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2011/01/19 09:59先日、長浜市史を読む会で、長浜における教育施設の歴史を読みました。
開智学校は突出して有名ですが、長浜は明治初期の滋賀県の中でも飛び抜けて先進地であったと言えます。
それは、地域の人たちが明治政府だけに頼らず、町民上げて支援したからです。
古い学校には、それだけの住民の思いと財産が詰まっていると思います。学校の歴史はその地域の歴史でもあると言えます。
しかし、社会教育と言う面からすれば、少ない児童数では不完全と言わざるを得ません。効率も悪くなります。
統合により家から遠くなる、登校に時間がかかるという問題点も出てきそうですがの、スクールバス等、別の対策で解決すべきです。
また、歴史を残す意味で廃校を残しますと、維持費など他の問題点が出てきそうですが、僕の同級生の唐子さんは、「子ども自立の郷ウォームアップスクール」を設立し、余呉の廃校を活用されています。
工夫をすれば、地域の歴史遺産と教育が両立できるものとおもいます。 -
無鉄砲2011/01/19 13:01長浜市には長浜南小学校、余呉には余呉小学校の統合の実績があります。2つの事例から教育上の効果と問題点について、地域への影響についてどのように認識しておられますか。
学校は学力向上が一番でしょうが、スポーツや芸術文化、ボランティア活動等の体験を通して人間力向上を図ることが大切ではないでしょうか。それらの体験が学習への更なる意欲につながるようなことを望みます。
小規模でも学校を守りたい地域の大人は、足りないところを地域をあげて補う覚悟があるのでしょうか。地域のシンボルが理由では、子供たちに大人の責任を果たせないと考えます。 -
2011/01/19 15:47セブンちゃんさん、有り難うございます。
子どもたちは互いに競い合い磨き合うことで成長するものです。
多くの先生に出会うことも成長の上で大切なことです。
今後も統廃合については推進するべく、努力をしてゆきます。 -
2011/01/19 15:53小右衛門さん、有り難うございます。
同感です。
県立高校については、統廃合ではなく学科の再編はどうしても必要だと考えています。
その結果、統廃合の必要が起こっても県民の理解は得られると思います。 -
2011/01/19 16:15まーぼうさん、有り難うございます。
おっしゃる通り、先人は地域をあげ私財を投げ出して小学校を建設してきました。教育こそが国創りの基だということを知っていたのです。私益より国益を考えていたのです。
今日も国創りは教育であることには変わりません。
そうすれば、極めて小規模の学校で次代を担う子弟を心身共に育てることが出来るのかを考えなくてはなりません。
それこそ統廃合を真剣に考えるべきことだと思います。
その基準は、学年でクラス替えが出来る最少数41人以上の児童が必要だということです。 -
2011/01/19 16:38無鉄砲さん、有り難うございます。
おっしゃるとおり余呉小も南小も三つの小学校を統合しました。近くでは昨年二園を統合した神照幼稚園、神田幼稚園があります。先の二つの小学校は統合により学習やスポーツ面で大きな成果を上げています。
学習・スポーツ・ボランティア等においても子どもたちはそれぞてに多くの選択幅が出来ます。そうした中から自分にあったものを見つけ出しそれが意欲となり将来の専門に結びついてゆくことも多々あります。
現在学年20人に満たない小学校が市内に11校あることはその児童達の将来にとって決してよいものとは思われません。
公平に受けるべき教育の保障は我々大人の責任だと思っています。
今後もこの問題には取り組んでまいる所存です。
宜しければ皆様方に後押しをして頂けると有り難いと思います。