治にいて乱を忘れずⅡ
日本国は戦後60数年大変に平和な国です。これには、先人に対して私は衷心より敬意と感謝の思いを忘れたことはありません。
しかし常に心得るべきことは、国民の存亡に係わる有事に対する備えです。まさに「治にいて乱を忘れず」、「備えあれば憂えなし」です。
ところが日本の国防費は過去10年以上減り続け、今年はこども手当全額配布予算以下です。この間、中国の軍備の拡充は目覚ましく、日本国が優位を保っていた東シナ海の制海権・制空権も間もなく中国が握ることになるのではないかと思います。
一方で、日米同盟の「密約」とされていた部分を鳩山由紀夫政権は全容を開示しようとしています。この行為が今後「日米同盟の深化」にプラスとして生きてくるのでしょうか?
米国はこのような日本国に対して、今後安心して機密に係わる安全保障の協議にのってくれるでしょうか?外交交渉、特に軍備に係わる交渉には秘密事項が伴うことは当然だと思います。
にもかかわらず、岡田外相は過去の密約を総て解明し日本が非核3原則を厳守するならば、日本国が米国の核の傘の下に入ることを拒否することになりはしないか?基地問題を含め、抑止力どころか丸裸の日本を示すだけのように思います。
北朝鮮が核保有を宣言し、核保有国中国のミサイルが日本に向いている今日、日本の現状は果たしてこれで良いのでしょうか。一体日本は何処へ向かおうとしているのか私には解りません。
現政権は国のあるべき姿と向くべき方向を国民に示していません。従って現状から何となく理解できることは、言論統制された社会主義国家に向かっていることと中国の属国になりつつあるのではないかと云うことです。
“生方代議士、よく言った”、民主党にも気骨のある人物が居ることをこの度知りました。彼だけではなく、総ての民主党代議士が国家の有り様を踏まえて大いに発言して頂きたいものです。
今の政権は、誰が見ても日本民主党、小沢一郎主席・鳩山由紀夫首相の感は否めません。私には隣国の様に小沢一郎が憲法であるかの様に見えてきます。