溜飲下がる
今日(27日)の朝刊を読んでいると、曽野綾子さんのコラムが目に入りました。そこには「不勉強な宗教批判は慎んで」とありました。読み終えて、まさに溜飲の下がる思いをしました。
ことは、11月10日民主党小沢一郎幹事長が高野山真言宗官長で全日本仏教会会長松永有慶氏との対談の後、記者団に「キリスト教は排他的で独善的宗教だ」。「キリスト教よりましだが、イスラム教も排他的だ」と述べたことです。
彼女は“人間の発言には根拠が要る。ことに政治に責任を負う人は、学者と同じくらい厳密な資料が必要だ。感情でものを言う人は指導者ではない”といっています。
さらに聖書の中から幾つかの言葉を引用し、
“キリスト教をご存じなくても、国内問題なら氏の発言も日本人は見逃す。しかし勉強していない分野には黙っているのが礼儀だろう。また宗教について軽々に発言することは、少なくとも局地紛争以上の重大な対立を招くのが最近の世界的情況だ。それをご存じない政治家は決定的に資質に欠けている”と断じています。
年末には、一昨年に引き続き民主党の人たち百数十人を引き連れて中国の胡錦濤主席のもとに拝謁に行くそうです。一昨年、胡錦濤の前での相好を崩した小沢氏の写真を見て、私は驚くと共に悲しくなりました。これはまさに朝貢外交そのものです。日本国はそこまでしないと立ち行かないのでしょうか。聖徳太子もきっと悲しんでおられることと思います。
小沢氏も今ほど権力を手にしたのであれば、日本人の心を貶めるのではなく、世界に向けて自信と誇りが持てる民族にするべく、政治の舵取りをして頂きたいものと念じているのですが?