視察に行ってきました
26日(火)米原発8:50の電車に乗り視察に向かいました。まず三軒茶屋で食事をとり、世田谷区立塚戸小学校に13:00に着きました。世田谷区立小中学校全て2007年度より「日本語」教育に取り組んでいます。
学校長より簡単な説明の後、2年4組の授業を見せていただきました。いきなり班(4人)ごとに暗唱してきた杜甫や孟浩然の漢詩の朗読発表。驚きました!
世田谷区教委では、今後ますます国際化する中で生きてゆく子ども達に、より深い思考力や表現力が求められることを想定して、母国語の育成に力を入れることとしました。そこで教科「日本語」の時間を設けました。そこでは以下の三点をねらいとしています。
①深く考える子どもを育てる ②自分の思いや考えを発表することが出来る子どもを育てる ③日本文化を理解し大切にする子どもを育てる
小学校は各学年共、週1時間年間35時間日本の美文・名文に触れます。中学校では週2時間年間70時間日本の文化・表現・哲学を学びます。数年後成長した世田谷の子ども達が楽しみです。
昨日(27日)は東京8:45発のJRで茅ヶ崎へ行きました。ここには特色ある幼稚園教育に取り組む湘南やまゆり学園があります。我々は「湘南やまゆり第二幼稚園」を訪問しました。
10:00過ぎに到着し、早速理事長の小山昭雄先生と飯塚学園長より説明を受けました。理事長のモットーは「教育は動物を人間に育てること」であり、感性豊かな子どもを育てる取り組みがなされていました。
教育目標は、泣かない子(我慢できる子)・負けない子(意欲のある子)・嘘をつかない子(誠実な子)・いじめない子(寛容と思いやりのある子)・元気な子(明るい子)です。
この園の特色は教育哲学者森信三先生の教育論と七田式教育トレーニング(チャイルドアカデミー)を取り入れているところにあります。これによって日本の精神や集中力を育てようとしています。
参観した3歳児の授業では、フラッシュと云う瞬間に見たものの名前を当てる学習や一茶や論語の朗読もしていました。先生は常に幼児が姿勢を正す(立腰)ことに留意しておられました。また、先生の言葉は赤ちゃん言葉ではなく常に日常大人が用いる言葉で明快に行っていました。
「教育は心を育てることであり、躾は体に教えることである」すばらしい言葉です。
今日教育改革は国だけではなく各地で執り行われています。子どもたちは日々成長しています。長浜市においても改革するべきことには積極的に取り組むべきです。それには教育先進地に学び長浜の特性を生かしより良い教育の実践が求められます。旧態依然たることでは今日の子どもを教育することはとても難しいことです。
新しい教育長に期待をしたいものです。
コメント
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2009/05/28 22:34「真の国際化は母国語の育成強化から」はまさにその通りだと思います。話す中身がないのに流暢な英語を話せても全く意味がないわけですから。中身があって流暢であれば、もちろん最高ですが...。
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2009/05/28 23:45私の友人に七田チャイルドアカデミーで講師をしているのがいるのですが、彼女が子どもの成長過程での教育による変化は、大人が思う3倍くらいであると言っていました。
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2009/05/29 08:15油甚さんご無沙汰にしています、
子ども社会でも、夫婦間でも一般社会・国家間でも口論から暴力に至るのは、多くの場合語彙力と心の問題だと思います。
英語教育を否定しませんが「豊かな日本語」を幼いときから育てることは豊かな心を育てることでもあると思います。
長浜の教育も一考するところに来ていると思います。
ていくさん有り難うございます。
0歳から36ヶ月間がその子の人生を決めると云います。それを踏まえて七田さんは取り組んでこられたと思います。
子どもの成長をしっかりと見極めた取り組みが(親育も含めて)今必要だと考えています。
「教育は『つ』の付く間」ということをどれ程の人が知っているのでしょうか。 -
2009/05/29 13:01竹内書店様有り難うございます。
“「つ」の付く間”についてお答えします。
「ひとつ(一つ)」から「ここのつ(九つ)」の間と云うことです。即ち1歳から9歳です。
この期間が最も純粋に何事も受け入れられると云うことです。
ですから人間は生後36ヶ月と9歳までがその子の人生にとって最も重要となるのですネ!
このことの理解が多くのところでなされていないことが残念です。