蒸し
この香り好きです。
酒米の蒸しあがる香り
今年初めての蒸しです。
蒸しあがった酒米は熱々なので、まずは蔵の中に引き込みます。
肩に担いで運びます。
蔵の中で粗熱を取るため手を入れます。
ほどなく麹室に運び込みます。
室(ムロ)の中は暖かい~ヽ(^o^)丿
ここで、麹菌をふりかけて蒸し米にまんべんなく麹菌が行き渡るように、ゆっくりと手で優しく混ぜながら冷ましていきます。
これを『床もみ』といいます。
最初は、物量が少ないので汗も対して出ませんが、どんどん米の量が多くなるにしたがって、時間も長くなり汗も滴り落ちてきます。
そうして1晩このままにして今朝、早くに仕事開始です。
最初の麹作りが始まりました。
しばらく早起きが続きます。^^
最近よく思い出すこと
最近になって、よく思い出すことがあります。
私の実家のおじいちゃんのこと。
私の高校1年生の時に亡くなりました。
相撲が大好きな祖父で、一度だけお相撲さんの後ろの桟敷席に座っているのがテレビに映ったこともありました。
前の日まで、地鎮祭などをかけもちして自転車で走り回っていました。
76歳でした。
心筋梗塞だったので、亡くなった後も周りの方たちから
「昨日あんなに元気だったのに」とずいぶん驚かれました。
祖父の最後を看取ったのは、私一人だけでした。
祖父は夕方、身体の調子が少し悪いので、私に背中を擦って欲しいと言いました。
私は、ちょうど面白いテレビを観ていたので、『今、いいとこなのに~』なんて不謹慎なことを考えながらも祖父の離れまで行って、ずっと背中を擦っていました。
こんなことは、それまでにも何度かあったので、家族も親戚もそれほど心配もしてなくて、後で考えればすぐに救急車を呼んでいたらと思うこともありますが、あんなにあっけなく逝ってしまうとは誰も思いませんでした。
あっという間に、いびきをかきだしてお医者さんが来られた時にはもう手遅れでした。
亡くなり方が、本当に急だったので祖父に対する周りの人の印象や思い出もいいものばかり。
あんないい人はいなかったとか、あんなに急に逝ってしまってとか。
どうして最近になって、このおじいちゃんのことをよく思い出すのか自分でもよくわからないのですが、ふと祖父のことを考えたりします。
やたらめったら私たち孫を可愛がってくれてました。
酔っ払って川に自転車ごと落ちて大怪我をしたり、温泉旅行に行った帰りに駅の階段から落ちて、大腿骨を折ったりととにかく怪我の多い人でした。
胆嚢の手術をしたりと病気にもなって よく病院のお世話になっていたので、母はそれなりに苦労をしたと思います。
そんな祖父が、私や妹と弟がまだ小学生だった頃、酔っ払って夜中にお寿司の箱をぶら下げて帰ってきて
「ほら、起きろ!寿司食え、寿司」っと起こされます。
真夜中に、眠い目をこすりながらお寿司を食べたことをよく思い出します。
今なら考えられないことですね~(笑)
76歳といえば、今うちに来ていてくださる杜氏さんとも近い年齢。
木之本の父は87歳でとても元気。
そう思うとすごくおじいちゃんだと思っていたけれど、案外若かったのねと改めて思います。
人間はいつかは絶対一度は亡くなるのですが、その亡くなり方がその後に与える印象を大きく決めるのは確かなのかもしれません。
そんな祖父を何故だかよく思い出す今日此頃です。
なんでやろ~
あの時の寿司がまた食べたいのか!(* ̄m ̄)プッ―
注文
お歳暮の季節が来ました。
11月に入って6セット、6セットの注文が入ってました。
ダンボールにすると1個口。
ぼちぼちお歳暮が始まったなって感じでした。
おとといのFAXで 120セットの注文が入りました。
一瞬 目を疑いましたが、たしかに120セット。
この11月の初旬にしては一気やな~
でも、納品の日付が来週になっていたので、余裕、余裕。
とにかくできるところから始めることにしました。
朝からフル回転。
まだ箱組んでるし
いいのか、こんなことをしていて(笑)
ダンボールの箱も最初に組んでおこう。
そこへ、おじいちゃんがFAXの紙を持って入ってきます。
えっ?
また注文のFAXが入ったようです。
日にちを見ると9日着。
こら、急がな間に合わんや~ん( ̄▽ ̄)ゞ
なんだか慌ただしい11月の幕開け
この日のFAXの分はなんとかできました。
今日からまた蔵に籠って荷造り頑張りま~す(^O^)/
酒米
昨日は、長浜で作ってもらった有機栽培の山田錦の酒米が入りました。
実は第一陣で、この倍の量の酒米が入ったのですが、その時は丁度私は桑酒詰めをしていたので、今年は免れました。
ドライバーさんと息子が二人で全部運んでくれて、ヘロヘロになっていました。(^_^;)
今日は手伝うからね。
よんのりの息子さんと、奥さんが運んで来てくださって、親子ペアーで運びました。
お米屋さんの奥さんも、こんなに重い30Kgの米をいつも持ってらっしゃるんだな~と感心するばかり。
後は桑酒用の餅米の入荷を待ちます。
もう少し後になりそうです。
蔵では、どんどん酒造りのための準備が初められています。
仕込み蔵をきれいにお掃除殺菌。
隅から隅までずずずい~っと。
息子もおNEWの白い長靴履いて頑張っています。
創意工夫
昨日は、桑酒詰の計画していました。
でも朝のうちに、どうしても行かなくてはならない所があったので、その用事をすませてからの徳利詰めになりました。
前回、口の小さかった200mlの瓢箪にうまく桑酒が入らなかったので、主人がプラスチック製の漏斗を買ってきてくれて工作を
先をドライヤーで温めて、伸ばして伸ばして~
って書いてたら、「ドライヤーちゃうで、ヒートガンや」と
ヒートガンはドライヤー熱より強く、400度くらいになるそうな
こんなの作ってくれました。
口の細い漏斗
では、実験開始
おぉ~、なかなかいいんでないかい?
何度も何度も桑酒出して
詰めました。
でも、ここでお昼になり午前中の部 終了。
バイトの相棒が帰ります。
午後から一人ぼっちの作業です。
まだまだこんなにあるし・・・
500ml徳利と900ml徳利はまたまたコルクが入れにくいときたもんだ。
詰め殺しでコルクを柔らかくして
これもね、コツがあって無理やり押さえつけると、コルクが割れてしまいます。
優しく優しく殺します(* ̄m ̄)プッ―
この詰め殺しの道具のほうが値打ちがありそう(笑)
売ったらいくらくらいやろ~
木槌でコンコンコン
最後のほうで、蔵の掃除をしていた息子が、手伝いに来てくれました。
やっぱ二人ですると早いね。
徳利詰めしていたら、とっくに とっぷり 日が暮れた。