最近よく思い出すこと
最近になって、よく思い出すことがあります。
私の実家のおじいちゃんのこと。
私の高校1年生の時に亡くなりました。
相撲が大好きな祖父で、一度だけお相撲さんの後ろの桟敷席に座っているのがテレビに映ったこともありました。
前の日まで、地鎮祭などをかけもちして自転車で走り回っていました。
76歳でした。
心筋梗塞だったので、亡くなった後も周りの方たちから
「昨日あんなに元気だったのに」とずいぶん驚かれました。
祖父の最後を看取ったのは、私一人だけでした。
祖父は夕方、身体の調子が少し悪いので、私に背中を擦って欲しいと言いました。
私は、ちょうど面白いテレビを観ていたので、『今、いいとこなのに~』なんて不謹慎なことを考えながらも祖父の離れまで行って、ずっと背中を擦っていました。
こんなことは、それまでにも何度かあったので、家族も親戚もそれほど心配もしてなくて、後で考えればすぐに救急車を呼んでいたらと思うこともありますが、あんなにあっけなく逝ってしまうとは誰も思いませんでした。
あっという間に、いびきをかきだしてお医者さんが来られた時にはもう手遅れでした。
亡くなり方が、本当に急だったので祖父に対する周りの人の印象や思い出もいいものばかり。
あんないい人はいなかったとか、あんなに急に逝ってしまってとか。
どうして最近になって、このおじいちゃんのことをよく思い出すのか自分でもよくわからないのですが、ふと祖父のことを考えたりします。
やたらめったら私たち孫を可愛がってくれてました。
酔っ払って川に自転車ごと落ちて大怪我をしたり、温泉旅行に行った帰りに駅の階段から落ちて、大腿骨を折ったりととにかく怪我の多い人でした。
胆嚢の手術をしたりと病気にもなって よく病院のお世話になっていたので、母はそれなりに苦労をしたと思います。
そんな祖父が、私や妹と弟がまだ小学生だった頃、酔っ払って夜中にお寿司の箱をぶら下げて帰ってきて
「ほら、起きろ!寿司食え、寿司」っと起こされます。
真夜中に、眠い目をこすりながらお寿司を食べたことをよく思い出します。
今なら考えられないことですね~(笑)
76歳といえば、今うちに来ていてくださる杜氏さんとも近い年齢。
木之本の父は87歳でとても元気。
そう思うとすごくおじいちゃんだと思っていたけれど、案外若かったのねと改めて思います。
人間はいつかは絶対一度は亡くなるのですが、その亡くなり方がその後に与える印象を大きく決めるのは確かなのかもしれません。
そんな祖父を何故だかよく思い出す今日此頃です。
なんでやろ~
あの時の寿司がまた食べたいのか!(* ̄m ̄)プッ―