柔道指導者の暴力
柔道の名門天理大学で怒った暴力事件。天理大学主将で今年のブラジルでの世界選手権で優勝した大野選手も暴力に加担していたニュースが流れました。
こんなことを書くと、柔道界は暴力が多くて、子供を教室などに入れたくないと思われる父兄が多いかもしれませんが、私が柔道をしていたころは指導者の熱意のあまり、竹刀や竹刀を分解した竹の棒で、よくシバかれることがありました。竹で顔をしばくのですから恐ろしいでしょう。
まあ、柔道選手はかなり体を鍛えていますので、竹刀などで頭をたたかれても一般の人みたいに、のたうち回ることはありませんが、それでもかなり痛いです。
以前にもお話ししましたが、柔道の名門高校と試合した時、柔道を始めて3か月くらいの同級生がその名門校のレギュラー(団体戦のスタメン選手)と引き分けました。そしたらその選手を名門高の先生は正座をさせて「恥ずかしくないんか!」と言って思いっきり2~3発シバキ挙げました。
よく指導者が練習に喝を入れるために、シバキ挙げることは格闘技の世界なら多いかもしれません。「強くするためにはこれが一番。」と思っている人は多いかもしれません。
しかし、これには本当に指導者の思いが伝わる、また指導者への尊敬信頼がないと伝わりませんので、それの真似をするバカな指導者がいますが、それはしないでいただきたいですね。
それでもドラマのスクールウオーズで滝沢先生が涙にぬれたこぶしで部員を殴る場面がありますが、そんなことはぜずに、「遊びは真剣にやらないと面白くない。」ということを選手らが肝に銘じて頑張って欲しいものです。
スポーツは元来、遊びから生まれたもの。しかし、それをいい加減にやっても少しも充実感はないし面白くない。真剣にやるから面白いし青春や人生をかけられるんですね。それを、暴力で怪我して、汚して欲しくないものです。