減量
昨日はボクシングの世界ミニマム級タイトルマッチと映画の「沈まぬ太陽」が放送されました。両方とも19時からの放送でしたから最初から見る事は出来ませんでした。
ボクシングは少しだけ見てまた下へ降りたのですが、しばらくして妻から「ボクシング終わったで。」「ほう、井岡のKO負けか?」「いや逆、井岡が勝った。」
もともと井岡は1階級上の日本チャンピオンでしたのでパワーには勝っていたようです。井岡のおじに当たる元世界ストロー級(現・ミニマム級)並びにジュニアフライ級(現・ライトフライ級)チャンピオンの井岡が名トレーナーエディ・タウンゼントさんが亡くなる寸前にKO防衛したのはもう20年近く前の事なんですね。つい昨日のように思っていましたが・・・。
今回の試合の2人は減量が大変きつい状態だったようです。世界タイトル戦の試合前の計量は当日と前日があります。今回は前日だったので計量通過後は食べて体力を回復させます。なんでも5キロ近く回復するそうですね。
亀田はちなみに10キロくらい回復するそうです。だから試合の時は亀田は3階級位上の選手になっている事になります。
亀田は今までに3階級制覇していますが、もし当日計量ならスタミナの回復は難しく、また違った結果が出ていたかもしれませんね。
私も柔道をしていたため減量をした事があります。つらいですね。やはり、無差別で普通にしているのとは体力が違います。
学生時代60キロ以下級の先輩がいました。その先輩は全日本の強化選手に選ばれるほどだったのですが、大会ごとの減量が本当にきつい様子でした。
よくいわれたのは「国体みたいな大会は出たくないわ。」。国体は県ごとの体重別団体戦ですので個人に、あまり関係ないからです。1年間に主要な大会が10くらいありますので(関西大会と全日本大会と関連しますからね)確かにそう言いたくなる気持ちもわかります。
その先輩は普段は裸の状態でも約63キロ。鍛えぬいた身体ですから削るところが殆どありません。当時の私は約71~73キロ。先輩は「お前なら3キロくらい軽いけどな。」たしかにそうでした。今なら10キロくらいは簡単かも(笑)。
相撲も最近は体重別があるようですがボクシングは世界チャンピオンになるためにどの階級を選ぶかで減量が決まってきます。井岡もデビュー7戦目のチャンピオンの記録を作るためにあえて1回級下でチャンピオンを目指したんですね。
ハングリースポーツと言われるボクシングですが、本当の意味とは違う意味でも本当にハングリースポーツなんです。
TBSが放送すると何かおかしなことを感じますが井岡がこれからも防衛し更に上の階級でチャンピオンになる事を目指して頑張って欲しいものです。