相撲クライシス
大相撲は本当になんともならなくなってきたようです。日本人以上に相撲道に打ち込んで技量・品格共に真の横綱といえる白鵬がショックで稽古を休んでしまっているようです。
このニュースは世界でも取り上げられ「スモウクライシス(相撲の危機)」と見出しが出ております。相撲の素晴らしさを知っている私にとっては本当にショックで涙が出そうになります。
昨日も記したように格闘技界における八百長や手抜き(良い意味で)はある意味では日常茶飯事であります。特に負けを計算するプロスポーツでは高校野球のように「最後まであきらめない。」というようなことは、あまりありません。
また学生時代、故・青田昇氏の講演で聞いた事があります。
大洋の三原監督がペナントレースの終盤の一番で最下位の決まっていたヤクルトに敗れ「死に馬にやられた。」と発言。これに怒ったヤクルトがヤクルトが負ければ巨人の優勝がほぼ確実に成る巨人戦で巨人が勝てるように手抜きをしたらしいのです。「口は災いの元。」と青田氏は笑っていました。
それと巨人がV9を成し遂げた昭和48年。阪神は残り2試合で中日戦に勝てば優勝。巨人は自力優勝がなくなった時でした。中日の星野(現・楽天監督)は巨人に優勝させるくらいならと阪神相手に手抜きのピッチングをしたそうです。それでも阪神は緊張のあまり打てず(笑)星野はこんなことでは阪神の優勝は無理と感じ、阪神は中日に破れ結局最終戦で巨人は阪神に9-0で勝ちV9を成し遂げました。
このようにプロスポーツは全て一生懸命やるのではないので、そのあたりを頭に入れて見れば言いと思うのです。八百長も優勝や横綱昇進がかかった時であれば駄目ですが、どうでもいいところでそんなにはメクジラ立てなくてもと思います。
ただ、金が飛び交っているのは大変な問題で、こんな問題になるようにした力士や親方には厳罰を下して欲しいですね。
それにしても八百長力士たちは「携帯を妻が踏んで壊した。」とか言って証拠を出さない。そして「他にも告白してむちゃくちゃにしてやる。」と言っているらしくて、子供のような言い訳をして情けないことです。本当に反省の色がないですね。
よく似た事は他の世界でもあるようで、政治家のO氏などは自分の非を認めないですし、ある組織でも子供のような言い訳をして自分の不正を認めす逆に功労者みたいに言う者もいます。
大相撲の現状は今の日本の国の姿を表しているのか?今一度、日本人は勇気を持たねばと思います。