相撲が見られない
既に報道されている通り、大相撲春場所が中止となり、その後の夏場所もどうも難しい状況になっております。
相撲大好きの私としては本当に残念です。春場所は大阪場所とも言われ地方場所の一つです。私はその頃はちょうど業界の寄り合いが大阪で普段は開かれますので終了後、いつも大阪府立体育館に出かけまして、席がいいのがあれば(とはいえ体育館の2階席で7500円しますから高いのです)入り、なければ、その雰囲気を味わっています。
お茶屋さんが並び、力士が入場してきます。先日景品で当たった鬢付け油の香りがなんともいえない相撲への郷愁を誘います。
さて、春場所が中止になったのは八百長が明らかになってしまったからです。私も格闘技をしていましたのでテレビを見ていたら大体、これは八百長というか手を抜いた勝負であるとかはわかります。実際に全てを一生懸命やっていれば横綱クラスは、ともかく平幕クラスだと身体が持ちません。
以前八百長を告発した板井などは引退が近づいた頃は相手充分になると手を抜いて簡単に寄り切られていました。無理をすると体を痛めるからです。
柔道でも私より4年上のY選手と1年上のS選手。Y選手は東海大、S選手は国士館大。全日本選手権などのようなトーナメントで、東海大の選手はY選手とあたるときはあっさり負けてS選手とやるときはかなり粘ってS選手を疲れさすなどしていました。Y選手にはどうせ勝てませんから「S選手とやるまでなるべく疲れないように。」ということです。
こういうことはよくある事で、相撲でもボクシングでも同部屋、同門対決はしません。なぜかというと、そこに要らぬ計算や人情などがでてしまうからです。
貴乃花の仁王立ちで有名な武蔵丸との優勝決定戦。あれは八百長ではなく、武蔵丸に人間らしい気持ちがあり、身体が動かないところに貴乃花の執念からの投げが決まったからああいうことになったのです。武蔵丸がわざと負けたのではありません。
このように相撲には色々なしがらみや気持ちの動きがあるため、よく言われる千秋楽に勝ち越がかかった力士がすでに勝ち越や負け越しが決まっている力士に勝つことがよくあるのは、ある意味、当たり前のことなのです。
その八百長に金がかかってしまうから問題で、なければそんなに目鯨立てる事もないのでしょうけれど。しかし金がかからないとプロではないですからね・・・。何かいい解決方法はないでしょうかね?