ベルソー
昔の仕事仲間4人が集まって年に2回お食事会をしております。
私以外の3人はまだ現役で同じ職場で働いています。
私が退職してからもう25年が経とうとしておりますが、このお食事会はずっと続いております。
4人が歳の順番に幹事をして、幹事がその年のお食事会の場所も決めていきます。
このメンバーはお酒の飲めない人ばかりなので、この日は私もノンアルコール。
ベルソーの奥さんが、お飲み物はウーロン茶、オレンジジュースなどございますと言ってくださいます。
高いお料理を食べるくせに、そこで出るけちけち主婦のサガ。
「えっと・・・水で」
はじめてここに来たのは、このメンバーの人がここベルソーのすぐご近所で連れてきてくれたのが最初でした。
そのころはベルソーの奥さんの子供さんもまだ小学生で、私たちが食事をしている部屋の襖をガラッと開けて「こんばんは」
その子ももう高校2年生だそうです。月日の経つのは早いものです。
私:「奥さん全然お変わりになりませんねぇ」
奥さん:「あらぁ~、ゆうこりんさんこそ」
私:「まぁ、おじょうずを~」
などと会話も楽しみながらお食事会がはじまりました。
ちょうど4年前の冬にベルソーを予約した日12月に大雪が降って別の日に変えてもらったことがありました。
4年ぶりにまた行ってみようという事になり、雪の心配のない6月予約してみました。
主人や子供達にはカレーを作り、自分達だけご馳走を食べるというちょっと心苦しい感もいたしましたが、「行ってきたらいいやん」と快く出してくれた主人に感謝しつつ、行ってまいりました。
和風のお部屋にはセンスのいい生け花が飾られています。
この雰囲気も食事の楽しさを演出されていてワクワク。
テーブルの上にも綺麗なお花が飾られていて普段とは違う空間が演出されています。
この美しいお花に囲まれながらお食事のはじまりです。
まずは新鮮なお造り。わさびと特製ソースと梅肉ソースとお醤油でいただきます。
よこわとひらめと甘エビ。どれも新鮮で美味しかったです。
ここのフォアグラは最高です。あまりフォアグラは脂っこくて好きではありませんが、ここのは口の中に入れたとたんとろけて、全然くさみがありません。
自家製のパン。
徳島の和三盆を練りこんだシフォンケーキのようなふわふわの食感。
かぼちゃのスープ。中から滋賀県産のグリーンのそら豆が顔をだします。
お魚料理。美味しい鯛を伊勢海老のソースでいただきます。
付け合せのお野菜は、伊吹の旬菜の森のお野菜だそうです。
どれも新鮮で美味しかったです。
先ほどと同じパン生地で形を変えて焼かれたそうです。
食感が全然違って今度はフランスパンのよう。
メインのお肉をいただきました。
飛騨牛の旬菜の森のお野菜と、ご自宅で育てられているルッコラー。
これは胡麻油の風味のする香草だそうです。
待ってました。しめはこれ。
手打ちうどん。冷たくてのどごしが良くてつるりんと入ってしまいます。
最後はとっても美味しいホットコーヒーとデザート。
茶しんさんから、新茶の抹茶が入ったそうです。
抹茶のケーキとフルーツもどれも甘くて美味しかったです。
楽しい時間はすぐに経ってしまいます。お互いの近況報告などをして楽しい会話をしてお開きの時間となりました。
食べてすぐまた来たいと思えるお店、ベルソー。
この辺りでは一番美味しいと思うのは私だけでしょうか。
明日から、また仕事頑張るぞーっという気にさせてくれます。
ご馳走様でした。大満足でした。
帰り道9時ごろ、ちょっとスピードをあげて帰り道を急いでおりますと、前方に赤い警棒を持った警察官多数。
一瞬ドキッ!えっ!スピード違反??
検問です。窓を開ける手が心なしか震えます。
「米原警察署の者です、11日のこの時間くらいにこの道を通りませんでしたか?」
「いいえ」
例の事件の検問でした。
「ご苦労様です」と頭を下げてその場を後にしました。
早く犯人が捕まるといいですね。
少しでもスピード違反で捕まったのではないかと、勝手な思い込みでドキドキしていた自分がちょっと恥ずかしくなりました。小心者です。
いつかこのお店に両親を招待するのが私の夢です。
生きていること、こんな仲間がいてくれること、美味しく食事がいただけること、そして快く出してくれる家族達に感謝しつつ、最近美味しいものばかり食べて、太めになったウエスト周りを気にする私でした。
でもやめられないんだなぁ、これが。