よくやった田中、しかし僅差だけど大きな差
昨日の柔道世界選手権。日本勢はこの日行なわれた男女3階級で全て優勝。各選手の試合内容も本当に柔道らしい素晴らしいものでした。
長浜西中出身の田中美衣(みき)選手。大会前もそして昨日でも準優勝したのに今日の新聞でも一つも話題にならない中で本当に期待以上の活躍をしてくれました。
ハンガリー国際などで優勝などの実績がありますが、さすがに前大会優勝者の上野選手ほどは研究されていませんでした。相手に知られていないところに加え、素晴らしい寝技を駆使した柔道で次々と強豪を破って行きます。
決勝まで全て1本勝ちという文句のない試合内容でした。決勝はさすがにお互いに手のうちを知り尽くしているのに加え、上野が連覇のプレッシャーと準決勝での激戦で手がしびれていたこともあり、試合はもつれます。
結局延長の末、旗判定。僅差で上野選手が勝ち前大会に続く2連覇。姉の雅恵選手と姉妹で世界選手権の連覇という偉業を達成しました。
日本柔道のパイオニアの山口香さんが「唯一気に入らないのは63キロ級の決勝。もっとお互いに技を出しあうべき。」と厳しいコメントを述べていました。
確かにこの試合、田中は指導を取られていましたが、もし指導がなくても僅差なら過去の実績とネームバリュウで上野の勝ちは間違いないのでもう少し攻めてもと思うのですが・・・。でも、あれだけ厳しい組み手をされては無理でしょうね。
この試合僅差ではありましたが、今大会が日本開催ということを含んでも上野選手とはまだまだ大きな差があるといえるのかもしれません。「僅差だけれど大差」です。
今日、スポーツ新聞を買ってきました。しかし、どの新聞を見ても田中選手の記事は片隅。もう少し書いて上げてもいいのに。テレビでも上野選手の応援団は何度も映りましたが、田中選手は長浜の柔道協会等も応援に行っていたのですが、全く映りませんでした。インターネットの記事などでも寂しいものです。やはり、学閥とかそういうものがあるのかな・・・・・。