ころり観音
父が「ちょと車に乗せてくれるか~」
「は~い」
さて今日はどこへドライブ?
ここも木之本の隣の高月町唐川。近くです。
父:「ころり観音さんに行ってみるわ。」
母:「3回参らなあきまへんで~」
本当は、今日7月10日が毎年千日会の日で、今日はお参りの人出がすごいようで、とても近寄れないらしくわざとこの日をずらして参りましたので、ひっそりとしておりました。
千日会の日に参りますと千日参拝したのと同じご利益があるそうです。赤後寺の本尊は、国の重要文化財に指定されている千手観音と聖観音の2体の観音で、「厄を転じて利を施す」ご利益があると言われ、別名「コロリ観音」として信仰を集めています。
あっ!ほんとうだ。転利観音(コロリ)って書いてあります。
立派な鳥居をくぐります。
鳥居をくぐって階段をあがると神社があります。
綺麗な色のがく紫陽花。
何回来ても立派やなぁ、と見上げる父。
数珠のでっかいの。上に滑車がついていてくるくる回ります。
父は念入りにお参りをしています。
「自分の命が尽きる時はコロリとまいらせてください。」
そんなぁ~まだまだコロリなんて嫌ですよ!
ここは神仏合体で神社とお寺が並んで建っています。
片方では柏手を打ってお参りしますが、こちらはそのままお参りします。
この神社にも樹齢何百年もたっている立派な杉の木がありました。
本殿の方に倒れないように鉄線で引っ張られています。
「ところでお父さん、ここへは何回くらいお参りしてるの?」と聞きますと、
「10回位かな」
お母さんが3回参ると願いが通じるって。
「3年続けて参るとコロリといけるらしい。わしはバラバラと10回やからまだまいれんのやな」
人間いつかは誰にでも平等に死は訪れます。その時は誰の世話にもならず、コロリとあの世にいきたいとは誰しも思うこと。
だけど父や母にはずっと長生きしてもらわないと。
私はまだまだ未熟者ですから、教えていただくことがいっぱいありますから。
そんな簡単にコロリといってもらっちゃ困りますよ。