酒蔵女将奮闘日記

テレビ放送から今日が何日なんだか、今が何時なんだか、外は雨なのか、晴れなのか。

そんな日常の出来事さえ忘れるほど忙しかった。

まだまだ残っている仕事はあるけれど、少し外に目を向ける。

椿？

今頃だったかな、咲くの。

これでもかってほど開いてる。

まだ硬い蕾がいっぱい。

あんなに冬が寒かったのに。

あんなに雪が多かったのに。

春がやってきた。

どんなに辛い冬が来ても、きっと春はやってくるから。

私たちは生きていける。。。

一通りの桑酒の在庫は確保できたので、ひたすら発送の荷造りの毎日です。

色々な種類を取り混ぜてご注文いただくので、箱に入れ合わすのがけっこう大変。

頭の体操になっていいかも。

桑酒一升瓶と２００ｍｌ瓢箪を送ってくださいとか。。。

う～ん、悩む。

箱を縮めたり延ばしたり、工作の時間みたい。

お酒は割れ物なので、とにかくみてくれより割れないように梱包することに神経を使います。

大きさも形もまちまちの荷造り。

母と２人でやってます。

いつも１６時半ごろ宅急便の集荷に来られます。 

茨城、福島、宮城、北海道への荷物は集荷をしてもらえません。

こんなに残ってる。。。

何日も置き去り。

まだ荷造りのできていない伝票はいっぱい。

私はパソコンメールのお問い合わせからご注文いただいたお客様を担当。

母は電話注文の荷物を担当。

母のまだ手のつけられていない伝票がまだ山のようにあります。

連日お客様からは、まだ荷物が着かないとのクレームの嵐。

すみません。

もう少しお待ちください。

なるべく早くお届けできるように毎日頑張っております。

そこにもってきてこの大地震。

クロネコヤマトの宅急便もどんどん貯まっていく荷物にパンク寸前とか。

東京方面も普段なら翌日着きますが、今は一週間くらいかかるのだそうです。

それでも無事に着いたお客様からは、「一口味見にと飲んでみたら、とてもおいしかったので２杯も飲んでしまいました。なくなる前にまた注文します」との嬉しいメールも届きます。

そんなお言葉でまた元気がでます。

さあ、今日も頑張るぞ！！

荷造りゆうこりん。

主人には２人の姉がいます。

一人は福島県小名浜市在住。

ようやくメールで無事の知らせが届きました。

電話は相変わらず不通です。

もう一人の姉は京都の下鴨在住。

この京都の姉が、私のブログを読んで、そんなに忙しいのならと土日泊りがけで手伝いに来てくれました。

この一週間で何個この９００ｍｌ徳利を洗ったでしょうか。

２２０個くらい？

しばらく詰めていなかった６００ｍｌの瓢箪も発送の注文がきましたので洗うことにしました。

久しぶりのいいお天気だったので、良く乾きました。

午後からすぐに桑酒詰め

ジャー！

詰めても詰めてもすぐになくなる桑酒。

これを人は嬉しい悲鳴と言います。

青い瓢箪詰めて

白い瓢箪も詰めました。

夜になってパソコンに入ってくるお問い合わせメールをみておりますと、青森の八戸市在住の方からのメールが届いていました。

地震の起こる前に桑酒の値段などのお問い合わせのあった方です。

その時はどこにお住まいか書いてなかったので、これこれこのような桑酒があります。

お値段はいくらいくらでございます。

などと返信しておりました。

青森の八戸市は壊滅的な状態ですと書かれていました。

「桑酒を飲んでみたかったけれど、もう少し落ち着いてから改めて注文します」と書かれていました。

遠く離れたところで起こった大地震。

でもこうしてメールでやり取りしている。

現場で苦しまれていらっしゃる被災者の方々のご無事を祈らずにはいられません。

注文をくださった方の中には茨城県や、宮城県の方もたくさんいらっしゃいます。

先週の金曜日にはテレビを見て、飲んでみようと注文いただいた方ばかり。

まさか一週間後にこのようなことが起ころうとは予想もしておりませんでした。

被災された方々にはお一人お一人お見舞いのメールをしました。

「大丈夫、頑張ります」とお返事をくださる方。

早く桑酒をお届けして召し上がっていただける日が来ることを祈るばかりです。

宅急便の配送は相変わらず止まったままです。

ゆうべ小学校の教師をしている友達からメールが来ました。

何人かのブロガーさんも同じメールが来たことを書かれていましたが。

『関西電力に勤務している友だちから送られてきました。ご協力いただける方はよろしくお願い致します。

関西地区にお住まいのみなさん、東北三陸沖大地震に伴い、関西電力が東北電力への電力提供を始めました。

少しの節電でも貴重な支援になります。

電子レンジや炊飯器など、普段さしっぱなしのコンセントを抜き、節電のご協力をお願い致します。

このメールをできる限り広め、節電による送電の支援ができればと思いますのでご協力お願い致します』

というメールでした。

こういうメールって本当に関西電力の方が流されているんでしょうか。

節電は確かに大切ですが、このようなメールが行き来すると大切な通信メールの邪魔になるのではないのか。

こういったチェーンメールには少々違和感を感じますが、なにか私たちにできることはないか。

もう一度考えてみたいと思いました。

原発からの放射能漏れ、私たちもすぐ近くに敦賀の原発があります。

他人事ではありません。

いつ何時、ここ滋賀県でも地震が起こらないともかぎりません。

自然災害とはいえ、原発から放射能が漏れたら・・・

考えるといてもたってもいられません。

私たちにできること、何かあるはずです。

地震が起こってから一度は連絡がついた福島にいる姉には放射能が漏れてから連絡がつかずにいます。

家族も心配しています。

どうか無事でと祈らずにはいられません。

３月だというのにまた雪。

夜中の３時ごろ、お客様にお出しするパンフレットを入れに行った時のポスト。

かなり怪しいな、私。

朝、起きるとうっすらと積もってますがな。

この寒い中、午前中に先日多治見まで主人が取りに行って来てくれた５００ｍｌの徳利洗い。

もう店には１本もありません。

急いで詰めないと。

ジャーと出して

詰めます、詰めます。

そういえば坂上次郎さんお亡くなりになりましたね。

次郎さんは飛びます、飛びますか。

ご冥福をお祈りいたします。

この桑酒を詰めているときに、父が入ってきて

「今、地震があったぞ！ちょっと揺れた」

私は全然感じませんでした。

この時は、ニュースも何も見ていなかったのであんなにひどい地震だとは想像もしておりませんでした。

地震怖いですね。

あんなにすごい津波は初めて見ました。

詰めたらすぐに、父がレッテルを貼ってくれました。

「お～い、裏貼りがないぞ。」と父。

コピーして

裁断。

けっこう手間がかかる。

カッパ巻きは私のお仕事。

こうしていると、夕飯の時間になって発送の準備は全然できない。

あと３人ほど私が欲しい。

一人は桑酒詰める私。

一人はパソコンでメール処理する私。

一人は寝る私。

食事が終ってから梱包。

荷造り。

それが終ってからやっとパソコンを開きます。

まだ目を通せていないお問い合わせメールがいっぱい。

注文のメールもいっぱい。

ありがたいことです。

でも地震の影響で中部地方、関東、東北、北海道への荷物は配送停止。

前日夜なべして作った荷物がぁ・・・

でも多いんですよね、宮城県や、福島県からのご注文。

心配です。

「桑酒を飲んでみたいわ」とメールをくださったお客様たち。

どうかご無事でいてください。

きっとお届けしますから。