責任

テーマ:琥珀色の囁き

前日に洗った徳利に桑酒を詰めました。

 

 

 

 

 

300ml徳利を詰めました。

 

 

 

 

500mlを詰めていると父から税務署の方が現在在庫の確認をしたいからすぐにくるように言われました。

 

今日はたくさんの数をつめなければならないので、焦っているのに。

 

仕方なくバイトの相棒と交代して、次男を急遽お手伝いに頼みます。

 

 

その後全部の在庫の数量の確認を税務署の方と一緒におこなって。

やれやれ息子とバトンタッチ。

 

 

 

 

いっぱいお待ちのお客様のいらっしゃる900ml徳利詰め。

 

またまた税務署の方に呼ばれます。

 

これでは仕事にならないと、次男を再び頼み何度も何度も税務署方のいらっしゃるお座敷へ。

 

 

 

お昼ご飯も食べる間もなく午後に突入。

バイトの相棒は午前中で帰っていきました。

 

 

もう一度次男に手伝ってもらって200ml瓢箪。

 

 

 

 

 

やはりいつもより数が多いので時間がかかります。

 

 

 

 

 

やれやれ全部詰め終わったのは夕方の4時になっていました。

 

 

 

 

うちの店は、基本ホームページから、お買い物籠に入れて商品を買えるようにはなっていません。

ホームページはあくまでパンフレットとしてこんなお酒がありますという紹介のみにとどまっております。

 

少し前になりますが、ネット販売を中心にお仕事をされている社長さんからうちの商品もぜひネット販売できるようにしませんかとお話をいただき、うちではカード決済など難しいことはできないので、変わってネット販売をしていただけるのならばとお引き受けしました。

 

今まではそれほど件数もなく、FAXが送られてくるとうちで宅急便の伝票を書き、梱包してお客様に送るという作業はさほど負担ではありませんでした。

 

ところが今回の騒動で、このネット販売の会社にも、うちの桑酒の注文がたくさん来ているとの連絡を受けました。

 

しかし、昼間はお客様の応対や徳利洗い、桑酒詰めと一つずつ手作業のため時間がかかります。

 

 

その会社の社長さんが私に電話をしてこられ、「いつ発送できますか」と尋ねられました。

私は、14日以降には何とかとお答えしました。

事情を説明して時間の余裕をもってお客様にご理解を求めていただくようお願いしました。

 

すると、「8日に瓶詰めしてなぜ9日に発送ができないんですか?

おかしいでしょ。うちは入金されている方のFAXを送っているのだからすぐに発送していただかないと」と。

 

たしかに企業として、うちは成り立っていないと思います。

84歳の父や80歳の母まで働かせて、バイトの人しか雇えず、このようの一度にお客様が来られたり、発送の注文が貯まってしまったり、商品がなくなってしまったり。

 

わかっています。

ですから一生懸命やっています。

 

なのに「おかしいでしょ」と言われると。

 

 

なのでとにかくその会社からの注文を優先的に送れる様に、瓶詰めのあとにFAXに書かれた住所の伝票書きをしていたら18時半に。

 

その間に主人に詰めたばかりの重い徳利を全部店に運んでもらい、今度は長男に頼んで桑酒の徳利にレッテルを貼る仕事を手伝ってもらいました。

 

 

あ~、晩ご飯をつくらないと。

 

簡単に晩ご飯をすませ。

 

 

 

 

19時ごろから9日に出せそうな伝票を書いてその後、カッパを巻きます。

 

母はカッパの紙を裁断してくれます。

 

 

 

 

 

私の頭の中で、「それはおかしいでしょ」の言葉がぐるぐる回ります。

 

 

絶対今日中にできるだけやってやる!

 

意地でもやってやるぅ~!!

 

 

 

 

 

箱に詰め一応できたらもう夜の11時半。

 

 

さあこれから梱包。

 

これが一番手間入り。

 

900ml1本のお客様や2本のお客様、3本のお客様もいます。

500mlのお客様もいらしゃいます。

その都度箱を作って梱包していきます。

 

 

 

 

 

 

これだけ仕上げるのに夜中の2時半までかかってしまいました。

 

でも徳利洗いしてから桑酒詰めて、梱包まで一応最短コース。

 

でもまだネット注文のFAXは残っています。

 

 

結局うちのホームページからのお問い合わせメールには今日も一つも目を通すことができませんでした。

時間がない。

これが今一番の悩み。

 

 

それぞれの責任の重さ。

 

 

比べることはできませんが、うちにご注文いただいているお客様には事情を説明してすぐには送れない旨のご理解を求めています。

 

 

でもこれが通用しないこともあるのですね。

 

 

「あなたの会社はおかしいでしょ」といわれたような気持ちがしてなんだかとても悲しくなりました。

 

 

一生懸命だけではだめなんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ゆうこりん

滋賀県の木之本で酒造業をいとなんでおります山路酒造の女将です。
私も、杜氏と一緒に酒造りに励んでおります。

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