心に残る先生の言葉
油甚さんの今日の記事に先生との素晴らしい関係を載せておられました。記事中の林先生の他にも、前教育長の北川先生や社会科の村居先生など多くのいい先生が出て来られています。それだけ油甚さんが素直に?先生の言葉を受け入れる度量というか器があったのでしょうね。私なんぞ、器がないので先生が私のためを思って言ってくださったことを無にして来たかもしれません。
さて、子供の頃、偉人と呼ばれる人の伝記などを皆さんもよく読まれたかと思います。私の時代に多いのは「野口英世」でしょうか?貧乏で幼い頃にやけどをした野口清作(英世の前の名前)少年が負けずに勉強をして医者になり、世界に羽ばたく人物となる話しは私の心に深く刻まれています。あとは豊臣秀吉、ヘレンケラー、野球王・ベーブルースなどをよく読みました。
ヘレンケラー、野口英世、ベーブルースに共通するのは少年時代に素晴らしい先生との出会いがあります。ヘレンケラーはサリバン先生。野口英世は小林先生。ベーブルーすはマシアス先生です。3人の先生は少年時代だけではなく生涯の先生でありました。
ベーブルースが自惚れて練習をしなくなった頃、マシアス先生がルースを訪ね、激励します。先生の言葉は自堕落な生活を送るルースを非難せず「みんなが君の活躍を喜んでいるよ、楽しみにしているよ。」だったと思います。温かい言葉に涙したルースは立ち直りシーズン60本塁打の大記録を作ります。
私が大学を卒業するときに小学校の同窓会が開かれました。担任の饗場先生がこれから社会人となる私に「お前は本当にいいやつだ。しかしな、世の中には違う人間も多い。お前が、これだけしたったのにとか、こんだけしてたるのにと思うことがこれからもあると思う。しかし、そう思ってはイカン。裏切られても裏切られても、それを恨むのではなく泰然としていられる、そういう風になれよ。」とおっしゃっていただいたのが心に残っています。
酒の席だったので先生は忘れておられると思いますが、先生が小学校時代と変わらず私をよくみていただいていて的確な言葉をいただけたと、そのとき「ああ、この先生でよかったな。」と思いました。
折角の先生の言葉を忘れて、行動をしている自分がよくありますが、先生からいただいた一生の言葉を今一度肝に銘じて行きたいものです。