大往生
昨年も同じタイトルで書いたと思うのですが、昨日、私どもが所属する「うまいもん処うだつ会」の会員のN島屋食堂のおばあちゃんが亡くなられました。御年99歳、数えで101歳です。ということはおそらく1910年のお生まれだと思います。歴史上では日韓併合が行なわれた年です。
2ヶ月前まではお店にも出ておられ(といっても座っておられただけですが)、初めてみた人はある意味ビックリされたかもしれません。しかし常連の方とは色々とお話しされていました。本当に偉大な方だったそうでN島君によるとお店をあけるか閉めるかも、おばあさんのお声一つだったそうです。
N島屋食堂と言うのは駅前にありまして、レトロな雰囲気を醸し出すお店です。同じうだつ会のT喜多さんの親子丼という風なことはないのですがそばやうどんは出汁が本物といいましょうか、本当に美味しいです。私どもに以前お越しいただいていたパンの先生が夕食を偶然そこへ入り「なかなかいい味出していましたよ。」とおっしゃっておられたのを覚えています。
英語旅行ガイドブック世界1のシェアを占めるロンリープラネットという本があります。それによると日本版は全812ページ。そのKANSAIコーナーで京都は60ページですが滋賀県は寂しくも4ページだそうです。
その中の最後に長浜は登場するそうで曳山祭りなどが紹介されているそうです。宿泊所は「国民宿舎H公荘」、食事は「Tや食堂」とこの「N島屋食堂」そして少し贅沢したい人のために「N浜R漫ビール」だそうです。
新しいガイドブックには先ほどのT喜多さんも載っているそうですがT善多と漢字は表記、それでも読み方はTkitaだそうです。
なんか、おばあさんの追悼ではなく紹介になってしまいました。本日はお通夜に参列させていただいたのですが、神式のお通夜を初めて経験させていただきました。
今年に入り、長浜城の外堀の上に建っていたT屋が廃業により取り壊され、昨日、N島屋のおばあちゃんが亡くなられました。何か一つの時代の終わりを感じる一日でした。
おばあちゃんのご冥福をお祈りいたします。